お客様のこだわりを形に!カシワバラ・コーポレーションの最新リフォーム事例

今回は、店舗として活用予定の物件をリフォームした事例をご紹介します。この物件の施主であるGSアライアンス株式会社は、新素材を研究開発する企業であり、店舗デザインにも最先端技術が活かされています。ここでしか見られない独自の素材やデザインが満載のリフォーム事例です。 古い店舗のオーナー様や、新たにビジネスをスタートしようと考えている方にとって、大変参考になる内容です。店舗リフォームを検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

公開日 2025-03-02

更新日 2025-03-02

お客様のこだわりを形に!カシワバラ・コーポレーションの最新リフォーム事例

物件概要

・間取り: STUDIO(約11平米)
・築年数: 1990年築(34年経過)
・業態: ネイルサロン(予定)

この物件は、空間コーディネートや家具制作などを手がける株式会社Spacewasp(スペースワスプ)がデザインを担当し、施工をカシワバラ・コーポレーションが行いました。
株式会社Spacewaspは、様々な産業から排出される植物廃棄物から持続可能な内装空間を製造・販売する企業で、未来の新たな内装インフラを創出し、ホテル・オフィス・店舗等の内装が必須な事業者に内装空間を提供しています。具体的には、植物から植物由来の樹脂を作り、自社開発の 3D プリンターや板製造機で植物由来の樹脂製の内装部材を製造し、内装空間にして提供しています。

施主のGSアライアンス株式会社と内装空間を手がけたSpacewaspのこだわりと、カシワバラの施工技術が融合した、唯一無二のリフォーム事例となっています。

お客様の製品とアイデアを活かした設計

GSアライアンス株式会社では、生分解性プラスチックという地球環境に優しい樹脂を研究開発しています。その技術を活かし、今回の店舗には新素材がふんだんに使用されています。

例えば、特殊な樹脂タイルや3Dプリンターで作られたカウンターやシェルフといった独自のアイテムが店舗に取り入れられました。
海や南の島というイメージを軸に着想し、具体的なデザインモチーフとしては、海や風の動きを感じる「ウェーブ」をメイン要素として、各プロダクトに取り入れています。
3D プリンターならではの造形力を活かして、曲線を含む有機的な形状を持つプロダクトによる新しい空間デザインの実現にチャレンジしています。


リフォームには単なる内装変更ではなく、GSアライアンス株式会社の理念やビジョンが反映されることが大切です。今回は、まさに「ここにしかない」店舗デザインが実現しました。

GSアライアンス株式会社が開発している商品

地球に優しい樹脂で作られたボールペン

施工担当、カシワバラのこだわりポイント!

左:カシワバラの現場代理人・齋藤さん / 右:GSアライアンス株式会社の佐藤さん

今回の物件、間取りはシンプルなSTUDIOですが、新素材の取り扱いや、特殊な壁紙の採用といった、大変なこともたくさんありました。物件を担当したカシワバラ・コーポレーションの齋藤さんに、3つのこだわりのポイントを解説してもらいました。

海をイメージしたプリントクロス

店舗の壁には、青から白、そしてグリーンへと美しくグラデーションする壁紙が使用されています。
これはGSアライアンス株式会社との打ち合わせの際に、

「ちょうど夏だから、海をイメージしたデザインがいいね!」
というアイデアから生まれたものです。

しかし、この壁紙の施工には高度な技術が必要でした。特に以下のポイントに細心の注意を払いました。

・壁の下地処理を徹底

古い物件では壁が平坦でないことが多いため、まずは下地をしっかり整える作業が不可欠です。

・柄のズレを防ぐ施工技術

グラデーションが途切れないように、細かい調整をしながら貼る必要があります。
このように、デザイン性と技術の融合が求められる施工となりました。

施工前の入口側の室内がこちら。

施工後はこのように明るい印象に変わりました。

左側にあった2つの窓は、店舗の設えを重視した上で埋めて上からクロスを貼ることに決定しました。これによって、室内をスッキリと見せるだけでなく、ネイルの施術中に隣の駐車エリアの騒音や移動、視線が気にならなくなりました。

新素材の活用

店舗の床や家具には、GSアライアンス株式会社が開発した生分解性プラスチック素材を使用しています。

施工のポイント

・床材は、型板の間に原料を流し込み作り上げるキャスト製造で、微妙な個体差があるため、レベル調整のための目止め作業を実施しました。

・樹脂タイルは一般的なタイルとは異なり、非常に硬いため、内装業者だけでなく大工職人の協力も必要でした。

・カウンターや壁付けシェルフは、あらかじめ取り付け金具を設置し、壁紙と一体化する工夫を施しました。

3D プリントは「自由な形状を造り出せる」と考えがちですが、実際には重力から解放されるわけではなく、材料の特性やプリンターの制約などを考慮してデザイ ンを実現していくため、「やってみると難しい」ということもあり、デザインを 本当に実現するという過程にチームの熱意と技術・努力が結集しています。

こちらが床面のBEFORE。

こちらがAFTER。この床のタイルもGSアライアンス株式会社が開発した樹脂で作られています。

デザインと環境配慮の両立

新素材は、環境負荷を軽減するだけでなく、デザイン性にも優れています。まるで天然石のような風合いを持ちながら、軽量で加工しやすいという特徴があり、店舗デザインの可能性を広げる素材となりました。
カウンターや壁付けのシェルフも、同様の新素材で作られていますが、新しい素材であるため、施工と3Dプリント技術との微調整をするために綿密な打ち合わせをしながら進めました。壁付けシェルフは、一般的なL字の留め具を採用していますが、下の部分が見えないよう、壁紙の施工前に金具の取り付けを行い、壁剤で埋め、その上から壁紙を貼っています。

照明の工夫

こちらは天井の照明です。照明計画は、店舗の雰囲気や使い勝手を大きく左右します。
今回のリフォームでは、

・天井に9カ所のダウンライトを設置し、施術台への光の当たり方を最適化しました。

・間接照明を活用し、店内の落ち着いた雰囲気を演出しています。

・調光機能を追加し、時間帯や用途に応じて明るさを調整可能にしました。
こちらは店舗奥の天井に設置した間接照明です。こちらも、新素材で作られており、カーブに合わせられるようなタイプの照明を設置しています。

施工前の照明との違い

もともとは蛍光灯やペンダントライト、スポットライトが混在しており、統一感に欠けていました。しかし、今回のリフォームで照明計画を整理し、洗練された店舗空間へと生まれ変わりました。

店舗や事務所のリフォームはカシワバラにおまかせください!

実際のリフォーム事例を見て、いかがでしたか?
今回は新素材を使わせていただくなど、世界に一つだけのユニークな事例となり、やりがいも大きな店舗様でした。この店舗は、GSアライアンス株式会社の開発した素材を体感できるショールームとしての役割も担いながら、ネイルサロンとして営業予定です。

カシワバラ・コーポレーションでは、お客様のニーズを丁寧にヒアリングし、唯一無二のリフォームをお手伝いしています。
店舗や事務所のリフォーム・リノベーションを検討中の方は、ぜひカシワバラ・コーポレーションにご相談ください!

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