リフォーム済み物件ってどう?購入前に知っておくべきメリット・デメリット
リフォーム済み物件のメリット・デメリット、購入前に知っておくべきポイントを解説します。購入した中古物件を自分でリフォームするケースや、新築の住宅を購入するケースに比べて、費用や条件はどう違うのか知りたい人もぜひ参考にしてみてください。
公開日 2020.10.25
更新日 2022.01.07
INDEX目次
中古の住宅を探していると、リフォーム済み物件をよく見かけます。中古住宅を購入してから自分でリフォームをするケースと、すでにリフォームしてある物件を購入するケースでは、費用や条件などはどう違うのでしょうか。
そこで、リフォーム済み物件のメリットとデメリット、購入前に確認するべきポイントなどを解説します。これから住宅を買う人はぜひ参考にしてみてください。
そこで、リフォーム済み物件のメリットとデメリット、購入前に確認するべきポイントなどを解説します。これから住宅を買う人はぜひ参考にしてみてください。
家探しで時々見かける「リフォーム済み物件」とは?
リフォーム済み物件とは、前の住居者が退去した後に修繕工事を行い、きれいな状態で販売されている物件のことです。古い物件を不動産屋が買い取り、修理・改修・増築などをして販売している例もあります。
リフォーム内容は洗面所・浴室・トイレといった水回りの設備交換、床や壁などの張り替え、外装塗装、傷や汚れの補修など、部分的な修繕を行います。その一方で、中古物件に大幅な間取り変更や内装工事を行い、現代的でおしゃれな住宅へ進化させた「リノベーション済み物件」も存在します。
いろいろお得!リフォーム済み物件を購入するメリット
近年、購入した中古住宅を暮らしに合わせてリフォームするのが流行しています。別途依頼するリノベーションや家の建て替えなどと比べて、リフォーム済み物件のメリットは何でしょうか。金銭面の利点やトラブルの有無など、いくつか例をピックアップして紹介します。
購入してから即入居が可能!リフォーム中の住まいにかかるコストを削減
中古住宅をリフォームしてから引っ越す場合、業者選びや打ち合わせ、見積もりの確認、イメージの擦り合わせなど多くの手間と時間がかかります。施工期間が長い工事だと半年ほどかかることもあるため、実際に入居するのはずいぶん先になるかもしれません。
リフォーム物件は、購入手続きが済んだらすぐに入居が可能です。また、長期リフォームで必要な仮住まいの費用などもかからないため、コストを削減できるメリットもあります。
リフォーム物件は、購入手続きが済んだらすぐに入居が可能です。また、長期リフォームで必要な仮住まいの費用などもかからないため、コストを削減できるメリットもあります。
イメージ違いのトラブルは無縁!実際の室内や設備を直接確認できる
リフォームでありがちなのは「依頼者と業者の間でイメージが食い違い、理想の仕上がりにならなかった」などといったトラブル。リフォーム済み物件なら、設備や内装、デザイン、間取りなどを直接チェックできるので、そういった失敗は起きにくいでしょう。内見で気に入った住居を選べるので、引っ越し後の暮らしを想像しやすいのも魅力です。
トータルコストが低い!新築同然の内装でもリーズナブルに購入
リフォーム済み物件は、キッチン・トイレ・洗面所・お風呂などの水回りや電灯、ドア、床などが新品に交換されているケースがほとんどです。物件によっては新築と同じくらい洗練された内装になっていることも。それでも費用相場は新築より安く、きれいな住宅をリーズナブルに購入できます。
税金や不動産屋の仲介料などは物件価格と比例します。値段の安いリフォーム済み物件ならそれらの費用も抑えられ、トータルコストもお得になるでしょう。
税金や不動産屋の仲介料などは物件価格と比例します。値段の安いリフォーム済み物件ならそれらの費用も抑えられ、トータルコストもお得になるでしょう。
ローンが1本で済むから楽!しかも金利がお得?
中古物件を購入して自分でリノベーションする場合、購入費用とリノベーション費用のローンをまとめることはできず、それぞれ別で組むことになります。リフォームのローンは金利が高いため、資金繰りにも注意が必要です。
リフォーム済み物件なら、購入・改修費用がまるごと含まれた価格になっているので、ローンを別に組む必要がありません。
リフォーム済み物件なら、購入・改修費用がまるごと含まれた価格になっているので、ローンを別に組む必要がありません。
一方で注意点も……リフォーム済み物件を選ぶデメリット
新築よりもコストがかからず、お得に購入できるリフォーム済み物件。しかし、物件探しで考慮しなければいけないポイントや、デメリットなどもあります。状況や希望によっては、通常の中古住宅や新築物件の方が適しているケースもあるので、注意しましょう。
リフォーム済みだから……間取りや内装にこだわれない
自らリノベーションを依頼する時とは違って、リノベーション物件はデザイン、間取り、内装などにこだわることはできません。「2部屋を贅沢に使ったような広いリビングが欲しい」「北欧風のモダンなデザインが理想」など、妥協したくないポイントがある時は自分でリフォームを依頼するのがよいでしょう。
また、リフォーム済み物件は、単身世帯や夫婦2人暮らしなどには適応していても、小さい子どもや介護が必要なお年寄りにとって最適な住まいでないこともありえます。バリアフリー設計の物件は少ないため、家族全員が快適に暮らせる住宅かどうかを検討する必要もあります。
また、リフォーム済み物件は、単身世帯や夫婦2人暮らしなどには適応していても、小さい子どもや介護が必要なお年寄りにとって最適な住まいでないこともありえます。バリアフリー設計の物件は少ないため、家族全員が快適に暮らせる住宅かどうかを検討する必要もあります。
適切なリフォームが行われていないと物件の寿命が短くなるかも?
一見すると、新築のような隙のないリノベーションがされていても、建物の構造は補強がされていない場合もあります。リフォーム物件はデザインや内装の美しさだけで判断しないことが大切です。
住宅診断を利用したり、建築に詳しい人と一緒にリフォーム履歴を確認したりと、構造の劣化状態も必ず確認しましょう。適切な補強工事が行われていないと、新築や築浅の物件より寿命が短い恐れがあります。
住宅診断を利用したり、建築に詳しい人と一緒にリフォーム履歴を確認したりと、構造の劣化状態も必ず確認しましょう。適切な補強工事が行われていないと、新築や築浅の物件より寿命が短い恐れがあります。
築年数によっては耐震性に不安が残る場合も
室内だけリフォームしてある古いマンションなどは、耐震性に問題があることもあります。1981年6月に耐震基準法が改正されたため、それ以前に建てられた住宅は、現在の耐震基準を満たしていないケースもあります。物件の築年数を確認し、必要に応じて耐震診断などを依頼するのもオススメです。
防音や断熱の対策、不十分だと快適性に難が
「リフォーム済み物件に入居したものの、断熱対策や防音工事が行われておらず暮らしにくい」という失敗例も見られます。古いマンションは建築資材の質などによって、新築マンションより防音・断熱が不十分な場合もあるので要注意です。リフォームで対策されていないと、実際の生活に影響する恐れがあるでしょう。
何とかならない?リフォーム済み物件のデメリットを最小限に抑えて住むコツ
リフォーム済み物件のデメリットは、構造の劣化や耐震性、断熱対策など、住宅の内部に欠陥があるケースが多いようです。それらの問題を解決する方法はあるのでしょうか。デメリットを最小限に抑え、リフォーム済み物件で安全に暮らすコツを紹介します。
どうしても気になる設備・内装は自分でプチリフォーム
「物件の大部分は気に入っているものの、どうしても交換したい設備がある」などといった場合もあるでしょう。一部以外の条件が好ましいなら、壁紙を変えたり塗装をしたりして内装の雰囲気を一新する、トイレ設備を入れ替えるなど、部分リフォームを利用するのがオススメです。一部だけなら安価でリフォームができ、内容によってDIYでも作り替えができます。
防音性・遮音性は後からDIYで何とかなるかも?
via www.amazon.co.jp
マンション・団地などに多い音漏れトラブルは、ある程度なら自分で対策もできます。気になる壁にタンスやクローゼットなどの大型家具を配置したり、ホームセンターなどで売られている防音製品を使ったりといった方法が有効です。防音カーテンを自作する、防音シートを壁紙の上から張るなどDIYで解決できることも。防音シートは単価も安く、サイズの融通も利いて使いやすいのでオススメです。
いい家に出会いたい……!リフォーム済み物件の探し方
魅力的なリフォーム済み物件に出会うには、インターネットで調べたり不動産屋に問い合わせたりして、よりたくさんの情報を集めるのがポイントです。不動産会社に出向いて相談すると、サイトに掲載されていないレア物件を教えてくれることもあります。ネットである程度好みのリフォーム済み物件を扱っている業者を洗い出し、直接話を聞きに行くのもオススメです。
条件をできるだけ明確にしておくのがコツ!
物件探しのコツは、立地や間取り、広さ、築年数などあらかじめ譲れない条件をいくつか決めておくことです。同じ条件で住宅を比較できるため、物件の長所や短所を判断しやすいでしょう。
条件を決める時は、自分の将来設計も含めて生活をイメージするのがポイントです。「将来自炊をたくさんしたいからキッチンは広めに」「子どもは2人欲しいので、将来子ども部屋にできる空間が必要」など、暮らしの変化にも対応する物件が見つかれば理想的でしょう。
条件を決める時は、自分の将来設計も含めて生活をイメージするのがポイントです。「将来自炊をたくさんしたいからキッチンは広めに」「子どもは2人欲しいので、将来子ども部屋にできる空間が必要」など、暮らしの変化にも対応する物件が見つかれば理想的でしょう。
ここに注目!購入前にチェックすべきポイント
気になる物件を見つけたら、購入前に何を確認すればよいのでしょうか。リフォーム済み物件は住宅の欠陥が見た目では分からないこともあるので、事前のチェックはより入念に行う必要があります。
リフォームの施工内容は必ず確認!
フルリフォームをうたっている物件でも、建物の構造体や細かい部分の補強がされていない可能性はあります。目視では判断できないため、床下などの下素材や排水管の交換などがしっかり行われているかを直接業者に確認しましょう。築年数によっては、断熱工事や耐震工事の有無にも注意が必要です。
中古マンションは長期修繕計画や修繕積立金もチェック
長期修繕計画とは、適切な時期に補修を行ってマンションの老朽化を防ぐ目的で作られた計画書のこと。メンテナンスを行う時期や金額などが記載されています。
長期修繕計画で決められた通りの改修が行われており、十分に修繕積立金が積み立てられていれば問題はありません。購入前に不動産屋に状況を確認するとよいでしょう。
長期修繕計画で決められた通りの改修が行われており、十分に修繕積立金が積み立てられていれば問題はありません。購入前に不動産屋に状況を確認するとよいでしょう。
ホームインスペクション(住宅診断)を受けるのもおすすめ
気に入ったリフォーム済み物件を見つけたら、住宅診断を受けると安心です。新しい設備に交換され、新築のようにリフォームされた物件では、素人の目で住宅の劣化状態を判断するのは難しいもの。不動産会社に相談すると、物件の持ち主に住宅診断を行う旨を伝えてくれます。住宅の正しい情報を知り、不明確な要素はなるべく少なくしてから購入を検討しましょう。
リフォーム済み物件を上手に買えれば、節約できた残りの費用で家具やインテリアにこだわることもできます。内装デザインが気になるようなら、壁紙など一部だけ自分でリフォームするのもオススメです。おしゃれなリフォーム事例が豊富な「カシワバラ・コーポレーション」に相談してみてはいかがでしょうか。
リフォーム済み物件を上手に買えれば、節約できた残りの費用で家具やインテリアにこだわることもできます。内装デザインが気になるようなら、壁紙など一部だけ自分でリフォームするのもオススメです。おしゃれなリフォーム事例が豊富な「カシワバラ・コーポレーション」に相談してみてはいかがでしょうか。
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