物を運ぶ、という至極シンプルな用途として使われたあとは、ガムテープを剥がしてポイ。
人々との生活とは切っても切り離せない物であるにもかかわらず、その命はとても軽く、使用後はむしろ邪魔ものとして扱われていることが多いダンボール。
今回は、そんな使用済みのダンボールを使って、ファッションアイテム「クラッチバッグ」をDIYします!
用意するもの
・ダンボール
・ ボタン用の金具
|うけ(凹んでる方)
|とめ(出っぱっている方)
・ 木工用ボンド
・ ものさし
・ 大きめのクリップ
・ はさみ
どの家庭にもあるもので作れちゃいます。
作り方
袋のような構造の「インナー」と、それを包む「アウター」の2つに分けて制作します。
STEP1
まずは、インナーから。
好きなダンボールを選び、A4サイズ以上の面が取れる部分を切り取ります。
今回はネパールで使用されていたと思われる、英字印刷が渋いダンボールをチョイス。
A4の型紙を使って鉛筆で目印となる線を入れたら、切り取ります。
STEP2
段ボールの内側の全面に霧吹きで水を吹きかけ、しばらくしたら、一枚剥がします。
耐久性を失ってしまうように思えるかもしれませんが、段ボールは非常に強い二重構造(「ダブルフルート」と言います)でできているため、そのままでは折るのが難しいのです。
こちらがダブルフルート。波の構造が2重になっているのが分かります。
吹きかけたあと、ものさしで水を染み込ませると剥がしやすくなります。
ぺりっ。
STEP3
型紙を使って、クラッチバッグの内側の三角形のパーツを2枚、作っていきます。
今回は片方に某スポーツブランドのオレンジ色の靴箱をアクセントとしてチョイス。
もう一方は普通のダンボールで。
こちらは「霧吹きをかける→剥がす」という工程を終えた状態のものを使用し、同じ型紙で切り取ります。
ものさしで内側の凸凹をならすことで、折りやすくなり、耐久性もアップ。
型紙にそって、折り目をつけていきます。
STEP4
折り目がうまく台紙に合うか確認したら…。
木工用ボンドで折り返し部分を貼っていきます。
裏返した状態。折り目はクリップで固定しておきます。これでインナーが完成!
STEP5
次にアウター。こちらも型紙に沿ってカットしたあと、「霧吹きをかける→剥がす→凸凹をものさしでならす」という工程を経たダンボールを使用します。
不要な端の部分を切り取ります。
STEP6
いよいよ最終工程。アウターとインナーを合わせる作業です。アウターにボタンの「うけ」「とめ」を取り付けていきます。
アウターに「うけ」の部分の位置を注意しながら取り付けたらインナーと合わせ、木工用ボンドで折り目を固定。
STEP7
全体をしっかりと2つ折りにします。
折りづらい場合、2〜3本の折り線をつけて折るのも可。
STEP8
ボタンの「とめ」の部分を取り付け、しっかり固定できることが確認できたら…
完成です!
廃棄となるはずだったダンボールが、世界に一つの意外なグッズとして大変身!
またダルフルートの構造を1枚にしたことによって、手触りも柔らかく、持ちやすくなっています。
今回ご協力いただいたのは、ブランド「Carton」を手がけるアーティストの島津冬樹さん。
彼のDIYerな生き様は、常にドラマを生んでいます。
DIYer(s)では今後もフィーチャーしていきますのでお楽しみに!
supprt:http://carton-f.com/
WRITTEN BY
Japan
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