刃物の切れ味を長続きさせるテクニックを解説~ Nice knife life. vol.10~
刃物は使用すると刃先が磨耗し、当初の切れ味を失っていくもの。しかし、軽度な磨耗の場合は砥石を用いずとも、革砥で刃先を整えてあげれば切れ味を回復させることができるんです。今回は、そんな革砥の作り方・使い方について解説します。
公開日 2017.12.18
更新日 2017.12.19
ひと手間を加えることで刃の切れ味は長続きする
昔、床屋さんで革砥を使って剃刀をマメに研いでいたのをご存知の方も多いのではないでしょうか?床屋さんのように作業の合間にこの動作を入れていただくことで、刃の切れ味を長く持続させることができるんです。手軽にできる動作ですので、皆さん、是非挑戦してみてください!
用意するもの
・ 板
・ 革端切れ
・ ボンド
・ 椿油 or ミシン油
・ 青棒(研磨剤)
・ ナイフ
・ 革端切れ
・ ボンド
・ 椿油 or ミシン油
・ 青棒(研磨剤)
・ ナイフ
聞き馴染みのない「青棒」や「ミシン油」は100円ショップやホームセンターで手軽に入手することができます。革は手芸店などで販売されている牛革の端切れで大丈夫です。
革砥の作り方
板材の大きさに合わせて、革をカットしていきます。
今回は持ち手を削って作った板を使用していますが、ただの四角い板切れでも問題ありません。
今回は持ち手を削って作った板を使用していますが、ただの四角い板切れでも問題ありません。
カット完了。今回は、表側に革の銀面(スベスベしている側)を、裏側は革の床面(毛羽立ってる側)を貼り付けます。床面には研磨剤を塗りこみ、研磨力を持たせます。これにより磨耗の程度に応じて、表裏を使い分けることができます。
ボンドで板に革を貼っていきます。
板に革を貼り終えたら、貼り合わせ面をサンドペーパーで整えていきます。
床面は研磨剤が馴染むように、ナイフ刃を使って毛羽立たせていきます。
刃を立てて、そのまま床面を荒らしていくと、うまく毛羽立ってくれます。
刃を立てて、そのまま床面を荒らしていくと、うまく毛羽立ってくれます。
全体が毛羽立ったら、研磨剤をなじませるために、椿油もしくはミシン油を床面に塗布していきます。
椿油で馴染ませながら、青棒を床面にこすりつけていきます。
全体にまんべんなく青棒と油が馴染んだら完成です。
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革砥の作り方
革砥で刃を整える
刃先の角度を維持しながら、矢印の方向に研磨してきます。
刃先方向に研磨すると革に刃が食い込んでしまうので、刃先とは反対方向に研磨していきます。
刃先方向に研磨すると革に刃が食い込んでしまうので、刃先とは反対方向に研磨していきます。
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革砥で刃を整える
革砥で切れ味が回復しなくなったら、砥石を使った研ぎのタイミングです。その時は、下記のリンクを参考に刃研ぎを行ってください。
革砥で刃を整える作業を合間に入れていただくと、刃物の切れ味を長続きさせることができます。
銀面側でも同様の手順で刃を整えていただくと、より細かい研磨をすることが可能です。
手軽に製作できる革砥を使って、マメに刃先を整えてあげてください!
そうすると削るDIYがより楽しく快適になります。
銀面側でも同様の手順で刃を整えていただくと、より細かい研磨をすることが可能です。
手軽に製作できる革砥を使って、マメに刃先を整えてあげてください!
そうすると削るDIYがより楽しく快適になります。
Have a knife day !!
WRITTEN BY
Japan
明治28年創業、播州三木の老舗金物メーカーが手がける刃物ブランド。 アウトドア、キャンプ、DIY、ステーショナリー、クッキングを軸としたライフスタイルを彩る新しい刃物製品を提案。 ハンドルを削って作る自作ナイフキットIt's my knifeシリーズ、ダマスカス鋼の高級ステーショナリーナイフNagel knifeシリーズを展開中。
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