ドアから部屋を洋室化!DIYで古民家の引き戸を開き戸に

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目に続いて、築50年の戸建て(4軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。

公開日 2022.05.08

更新日 2022.05.08

ドアから部屋を洋室化!DIYで古民家の引き戸を開き戸に

セーチのリノベ記録 4軒目

祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

今までのDIY経験を活かして、関西の築50年空き家をセルフリノベーションして住むことにしました。
古い家のリノベーションを検討している方、築古の家がどんな風に変わっていくのか気になる方の参考になるよう、シリーズでお伝えしていきます。

今回は脱衣所に繋がる建具取り付け作業です。

前回の記事はこちら

建具を取り付ける位置に壁を作る

もともと引き戸があった場所を利用して下地を作り、洗面所の入り口に建具を取り付けます。
できれば天井付近まであるハイドアを付けたかったのですが、エアコン設置の兼ね合いもあり、既存の高さに合わせてドアを設置する事にしました。
(左右に家がありキッチン側か奥の壁側からしかエアコンダクトを伸ばせないので、選択肢が少なかったのです)
壁の中に仕込む柱は、27mm×90mmの木材を使います。
入り口の高さに合わせてカットしたら、65mmのビスを左右からクロスするように打ち込んで固定します。

発注しているドアの横幅が812mmなので、少し余裕をもたせて818mmの位置に柱を取り付けます。
(広い分にはベニヤ板を入れて調整できるので、気持ち広めの方が良いと思います。)

上下の距離が一致しているか再確認したら、こちらも65mmのビスで交差するように固定。
(レーザー墨出し器を使って真っ直ぐ固定できているか確認、ここが曲がっているとドアが綺麗に設定できないので大事な作業です)
石膏ボードを固定できるよう、上下と真ん中にも木材を追加で取り付けます。
9.5mmの石膏ボードを当てて、貼り合わせ面が合うか確認。
右側の柱の位置が少し出っ張ってしまうので、左側に4mmのベニヤ板を追加して調整しました。

固定し終わったら下地は完成です。
(ドアを取り付ける時にベニヤ板を挟んで微調整するので、このタイミングでは石膏ボードは貼らずにこのままにしておきます。)

片開きドア「ハピアU4 TH」を取り付ける

「大建工業」の片開きドア「ハピアU4 TH」を取り付けます。
近くのコーナンプロで、高さと横幅を指定して発注しました。

当初はスライドドアを取り付けようと思っていましたが、エアコンやコンセントの位置などを考えると開き戸の方が使い易いと思いコチラにしました。
ドアにガラスが付いている方が光が入って良いかなとも思いましたが、脱衣所やトイレが見えてしまうので、ガラスが入っていないタイプのドアを選んでいます。
想定していたより少しドア枠が大きかったので入りませんでした。
ドア枠の下をカットしても蝶番の位置に影響はでないので、入り口にハマるように調整します。
(ほんのちょっとの違いで取り付けできなくなるので、ドアやキッチンなどの発注する時はいつも大丈夫かと緊張します。)
下を少しカットしたらピッタリはまりました。
左右の長さを合わせたらドア枠を固定します。
柱とドア枠の間に数mm隙間があるので、薄いベニヤ板を入れて隙間を埋めます。
隙間に入れるベニヤ板が決まったら枠を付属のビスで固定。
(3〜5mmの厚みの違うベニヤ板を用意しておくと簡単に調整できます)
ドア枠が歪んでいるとドアが閉まらないので、レーザー墨出し器で真っ直ぐになっているか確認しながら固定します。(ドアを取り付ける作業で一番大事な箇所です。)

さしがねで左右の幅があっているかも確認。これを下から上まで同じ幅に合わせながら固定します。
歪んだ状態で固定すると、結局やり直すことになるので慎重なくらい何度も測り作業を進めます。
付属のビスでドア枠に固定。
(ドア枠に下穴が空いているので、そこに打ち込みます)
付属の蝶番。

それぞれ固定する位置が印字されているので、指定箇所に取り付けます。
ドア枠には支える方が固定、ドアには差し込む方を固定します。
ドア枠が正確に固定できていれば、このタイミングで綺麗にドアが閉まります。
(少しでも傾いているとドアが枠に当たって閉まりません・・・)

今回、ドアは閉まりましたが左上の隙間が狭く微妙に歪んでいることが分かります。
少しくらいの歪みであれば、蝶番のネジでドアの傾きを調整できるので、隙間が均一になるよう調整しました。(蝶番で調整できない歪みの場合、ドア枠のビスを外して歪みを修正する必要があります。)
ドアストッパーをサイズに合わせてカットし取り付けます。
(ゴムが付いている面があるので、そちらをドア側にくるよう取り付けます。)

取っ手と鍵を取り付け、開閉と鍵のチェックが終わったらドアの設置は完了です。
※作業風景を動画にまとめているので良かったら見てください。

扉のサイズが違う!?洗面所のドア設置と壁作り【築50年戸建てDIY】#13

ドアの取り付けは、歪みを注意すればすんなり終わりますが、一度失敗すると修正するのが大変です。
今回のように下地壁から作る場合は、下地の位置によって作業の難易度も変わるのでサイズ確認は入念に行いたいですね。
ホームセンターで購入したシンプルなデザインのドアなので、追々DIYで変化を出していきたいと思っています。

次回はパテ処理に窓枠作りと壁紙貼りをします。
粉パテを使って下塗りから上塗りまで済ませ、窓枠を取り付け壁紙を貼ります。
使用する壁紙は、マットな質感のライトベージュの塗り壁調と1トーン明るいサンゲツの石目調の壁紙です。無垢のフローリングとの相性や仕上がりを楽しみにしていてください。

これから古い家のリノベーションを検討している方、築古の家を検討している人の参考になるようなシリーズ。タグに「セーチのリノベ記録 四軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

セーチ

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セーチ

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DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。