金華山復興〜側溝修復編〜
東日本大震災の震源地に最も近かった金華山という島の復興。2017年5月の今回は、3つのグループに分かれて修復&創作してきました。そのうちの二つ目、拝殿の横の側溝の修復です。
公開日 2017.06.25
更新日 2018.01.20
2017年5月金華山復興作業、二つ目のグループは側溝の修復作業。神社の中心に位置する、拝殿と呼ばれる場所の横に雨水を掃けるための側溝があり、そこが地震で割れてしまい、大雨が降ると雨水や土がうまく流れず、水や土が溜まってしまう状態でした。
拝殿は境内で最も参拝客が立ち寄る場所なので、見栄えも気にしながら修復していきます。
拝殿は境内で最も参拝客が立ち寄る場所なので、見栄えも気にしながら修復していきます。
拝殿
ちょうど写真を撮っている位置が側溝の場所です。
まずは高圧洗浄機とスコップで土を掃け、平らにしていきます。
BOSCHの高圧洗浄機は、ホースからそのまま繋げるので大活躍でした。
水を逃す道を作ります。
並行してセメントと水と砂利を配合していきます。
比率はセメント1:砂2:砂利2に水を適量です。
比率はセメント1:砂2:砂利2に水を適量です。
木材で手前に壁を作り、あまり分厚くなりすぎない程度にセメントを流し込みます。
ペタペタと少し叩きながら空気を抜いて平らにしていきます。
だいたい平らになったら、綺麗にするために力加減を調整し、薄く伸ばしていきます。
次に側溝の角の部分に、防波堤を作り、水の流れる道を作ります。
内側2辺に木版を入れその周りにセメントを流していきます。
壁が低かったり薄かったりすると水に負けてしまうので、少し高めに、そして後ろ盾も厚めに作ります。
内側2辺に木版を入れその周りにセメントを流していきます。
壁が低かったり薄かったりすると水に負けてしまうので、少し高めに、そして後ろ盾も厚めに作ります。
乾くのは3日もすれば乾きますが、四週強度というおまじないがあるみたいです。
コンクリートとしての強度が100%発現するのに四週間必要と言うものです。
建物などの構造体に必要な考えで、側溝などはあまり気にせずで良いみたいですが、打設直後から48時間はコンクリート内部で分離しちゃうため、振動を与えるのはご法度のようです。
また、生コンは、乾いていく過程で、水分が飛んでいきます。
なので、表面が乾いてからは、この飛んでいく水分の代わりとなるような感じで、水分補給するんです。それを湿潤養生と言うみたいです。
じゃあ、初めから水分が多けりゃ良いんじゃん?かと言うとそうでないらしく、初めから水分が多いと、今度は乾く過程でひび割れが多く発生して、使い物にならなくなるようです。ジャブコンなんて言ったりするものです。
いや〜勉強になります。
コンクリートとしての強度が100%発現するのに四週間必要と言うものです。
建物などの構造体に必要な考えで、側溝などはあまり気にせずで良いみたいですが、打設直後から48時間はコンクリート内部で分離しちゃうため、振動を与えるのはご法度のようです。
また、生コンは、乾いていく過程で、水分が飛んでいきます。
なので、表面が乾いてからは、この飛んでいく水分の代わりとなるような感じで、水分補給するんです。それを湿潤養生と言うみたいです。
じゃあ、初めから水分が多けりゃ良いんじゃん?かと言うとそうでないらしく、初めから水分が多いと、今度は乾く過程でひび割れが多く発生して、使い物にならなくなるようです。ジャブコンなんて言ったりするものです。
いや〜勉強になります。
今回は、セメントの量が限られていたのでここで終了。次回に持ち越しです。
船でしか行けない島なので、すぐにホームセンターに買いに行くことはできません。
そんな不便さのおかげで、「あるものでなんとかする」と言う意識が自然と身についてきました。
東京では学べない知恵を、金華山で学ばせて頂いています。
船でしか行けない島なので、すぐにホームセンターに買いに行くことはできません。
そんな不便さのおかげで、「あるものでなんとかする」と言う意識が自然と身についてきました。
東京では学べない知恵を、金華山で学ばせて頂いています。
WRITTEN BY
Japan
東日本大震災復興支援団体this is a penの代表です。
いつもは雑誌や広告などのモデルのお仕事をしています。