OrigInn Space、クラシックxモダンを五感で楽しむリノベホテル

築100年を超える建築物である、六館街尾洋式店屋。台湾が歴史的建造物に指定するこの建物に、モダンなリノベーションを施したホテルが入っているんです。テーマは五感で楽しむクラシック。どのような空間なのか取材をしに海を渡りました!

公開日 2017.07.27

更新日 2022.01.11

OrigInn Space、クラシックxモダンを五感で楽しむリノベホテル

台湾・台北市の大稻埕(ダーダオチェン)エリアにホテルを構える、OrigInn Spece。大稻埕(ダーダオチェン)とは、台北市内でも古くから栄えている市街地であり、近隣には昔ながらの食材店や飲食店のほか、最近ではアパレルショップなども増えてきました。
そんな新旧の文化が邂逅するこの地でも存在感を放つのが、大きな道路の交差点に位置する六館街尾洋式店屋。この建物内にいわゆるテナントとして入っているのがOrigInn Spaceなのですが、この建物の築年数はなんと100年越え。日本統治時代の1892年に建設されており、2006年には台北市が指定する歴史的建造物にも選ばれています。

台北市内では珍しいバロック様式を取り入れた洋風な建造物。

引き戸には日本式のものを取り入れています。

重厚感のある外観に比べると、白に塗装された壁やウッドの家具など、ナチュラルな印象に。

日本式の引き戸を採用している入り口を一歩入ると、広々としたエントランスに。ここではオーナーがセレクトしたアンティーク家具やヴィンテージのスピーカーやラジオなどを取り扱うセレクトショップとなっています。レジカウンターにはドリップスタンドが置かれており、淹れたてのコーヒーも楽しめます。

こちらはヴィンテージのラジオスピーカー。右隣にはレトロな電話もセレクトされていました。

現行品もセレクト。秀逸なデザインであることはもちろんのこと、真鍮やレザーなど、レトロなアイテムとも馴染むような経年変化が楽しめるアイテムをピックアップしているとのこと。

こちらのエスプレッソマシン、外側はFAEMAのヴィンテージモデルですが、中身は最新のものにアレンジして使っているそう。

こちらは真鍮を使ったドリップスタンド。現行品でしたが、経年変化により味わい深い表情に。

淹れたてのアイスコーヒー。台湾コーヒーと呼ばれる、台湾産のコーヒー豆を使って淹れるコーヒーが、台北では主流なんです。

ここまでご紹介したようにOrigInn Spaceは、ホテルだけではなく、アンティークアイテムのセレクトショップ、コーヒーショップといった顔も併せ持っています。そんなおしゃれな要素を詰め込んだOrigInn Spaceのテーマは、視覚だけではなく、聞こえる音、香ってくる匂いなど、五感でクラシックを感じてもらうこと。それを聞くと、ヴィンテージのラジオスピーカーやドリップコーヒーを取り扱うのも納得ですね。実際に宿泊客が泊まる客室には、レコードプレイヤーとレコードが備え付けられており、宿泊中にレコードの懐かしい音色を楽しむことができるんです。

客室のある2Fへ続いていく、石材で造られた階段。重厚感のある造りに惚れ惚れ。

ダブルベッドルームの様子。

歴史を感じさせつつも、モダンに仕上げた内装は流石。

小さなテーブルとスツールは、オーナー自身がデザインしたもの。建物の雰囲気にフィットするように古材を使用したものとなっています。

先述の部屋に備え付けられたレコードプレイヤー。

こちらはまた別の客室の様子。窓はないですが、天井が高く設定されていることで密閉感はなく、広々としていました。

ホテルで一番気になるのは、やっぱり客室。ということで早速ご紹介していきます。ダブルベッドルームが中心となった客室には、先ほどもお伝えしたようにすべての部屋にレコードプレイヤーが備え付けられています。また、趣のあるコンクリート作りの内壁に、オーナーがデザインしたウッドxスチールの家具がレイアウトされており、クラシックでありながらモダンさを感じる室内空間に。
昼間は大きく設計された窓から入る自然光、日没後は柔らかく光る照明が室内を照らします。照明だけではなく、暖色をベースとしたコーディネイトのため、ゆったりとした時間の流れを感じます。時間を無駄にできない海外旅行でバタバタとした時間を過ごした後は、ほっと一息つけるOrigInn Spaceのようなホテルが欠かせませんね。
台北でのホテル選びに迷ったなら、台北の昔と今が融合したOrigInn Spaceを候補に入れてみてはいかがでしょうか?

HOTEL INFORMATION

Hotel Name
OrigInn Space
Tel
02-2558-8843
Address
台北市大同區南京西路247號

DIYer(s)

WRITTEN BY

DIYer(s)

Japan

DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!