居住空間のアクセントに! ウォールデザインのポイント

沖縄県を中心に、価値の上がる住まいづくりのコーディネイトをしているフィーカデザインです。今回は居住空間にメリハリを持たせるウォールデザインについて、選び方のポイントをご紹介いたします。

公開日 2023.12.07

更新日 2023.12.07

居住空間のアクセントに! ウォールデザインのポイント

株式会社フィーカデザインは、沖縄県を中心に、ファッションからインテリアに至るまで、ひとりひとりのライフスタイルや将来設計に寄り添い、生活の質が上がるコーディネイトを提案しています。ファッションの分野で培ったカラーリングや柄などの組み合わせバランスをインテリアにも活かし、生活動線・家事動線に適した収納や家具の配置など、デザインやスタイルだけでなく、長年住み続けても、愛着が湧く住まいづくりをご提案しています。
日本の建築事情では、居住空間には白い壁が一般的。ご自身の家を建てるとなると、洋画や海外インテリア雑誌のように、アクセントカラーや柄のある壁紙を採用したいと思う方もいらっしゃるでしょう。部屋の中で大きな面積を占める壁にアクセントを持たせることで、その部屋の雰囲気がガラリと変わります。とはいえ多様な素材・色・柄の壁材の中から一つ一つを選び、トータル・コーディネイトしていくのは、なかなか難しいもの。フィーカデザインでは、コーディネイターが住まう人の暮らしの質が上がる空間づくりにつながる壁材選びをお手伝いさせていただいています。今回も実例を参考に、壁材選びのポイントをご紹介します。

家族が集まる共有スペースの壁面デザイン

リビングなど家族が集まる大きなスペースは、その家の中心とも言える場所。家の全体的なイメージを司ると言っても過言ではありません。こちらは、中古マンションをリノベーションした事例。もともとあったリビングと畳間(画面左手)を繋げ、落ち着いたフローリングのカラーや、趣あるアンティーク感の扉に合わせて、くすみのあるグリーンでコーディネイトしました。元の畳間の壁は、リビングの壁紙よりも少し明るみのあるグレーに。同じトーンのカラーリングで揃えることで、違った色合いでも全体のバランスを整えています。また、少し明るい色味を窓側に配置することで、部屋の広さを感じる印象になります。
アンティークな扉の隣(写真右手)の収納扉には、粘着剤付き化粧フィルム「REATEC(リアテック)」を採用。このリアテックには、無地をはじめ、木目調、メタル調、ストーン調など、豊富な種類があり、リアルな質感が特徴。塗装や壁紙よりも高級感のある仕上がりになります。ただ、価格帯が少し高めなため、ドアやサッシなど面積の小さい部分に利用することで、費用面を抑えることができます。
こちらは新築の木造物件。リビングの壁にはモルタルを採用(写真右)しています。天然木を利用した大黒柱と階段が印象的ですが、ナチュラルな雰囲気になりがちなイメージをグッと引き締めるため、階段奥の壁には石材タイルを利用(写真左)しています。
こちらは、リビングの一面を造作家具で収納スペースに。収納棚に壁とは違ったカラーを採用することでメリハリを持たせています。壁面にピッタリフィットしているため、スッキリとした印象に仕上がります。

キッチン・トイレ・洗面所などの水回りの壁面デザイン

キッチンやトイレ・洗面所では火や水を使用するため、防火・防水を考えた壁面素材選びが必要になります。コンロ周りはタイル・石材・モルタル・アルミ・金属板・ガラスなど不燃材料を使用することが建築基準法で定められているので、まずは利用したい素材が不燃素材であるかをしっかり確認しましょう。
写真左はコンロ周りにタイルを採用した事例。タイルも様々な種類があるので、キッチンの雰囲気に合わせてカラーや形を選んでみましょう。写真右は、対面カウンターの奥にモスグリーンの壁紙を採用しました。
部屋の奥に比較的濃い色を取り入れると、奥行き感が出て部屋が広く見える効果があります。
こちらは、トイレ周りの壁面アクセント。写真左はトイレ内洗面スペースの奥に、二種類のタイルをヘリンボーンでレイアウトし、リズム感のある印象に。写真右は柄のある壁紙を貼り、柄の中にある同じカラーと組み合わせることで統一感を出しています。トイレなどの小さなスペースで柄を取り入れたい場合は、出入り口より一番奥の壁面をアクセントとして使用するのがおすすめです。

お気に入りが詰まった個室の壁面デザイン

リビングや水回りなどは、柄や素材に注意しつつ、寝室や個室などでは、好みの壁紙をアクセントとして利用するのも良いかもしれません。壁紙に使用されているカラーをカーテンにも採用するほか、お気に入りの壁紙をアートボードにして、別のコーナーに飾るなど、カラーコーディネイトすることで全体的にまとまりのある空間に整えることができます。
6畳ほどのスペースであれば、なるべく淡い色を選ぶと、広さを感じられる空間づくりに繋がります。

トータルコーディネイトはプロに相談してみよう

家づくりは建てるまでも大変ですが、実際に建ててから住宅ローンの返済も含め、長く家と付き合っていくものです。のちに後悔しない満足度の高い家を作るために、コーディネイターに相談することから始めても良いかもしれません。
特に壁材には、豊富種類の材質やカラーがあり、家全体を俯瞰の目でみてコーディネイトしていくのはなかなか大変なもの。足し算だけでなく、抜け感をつくる引き算のコーディネイトもとても大切です。建材サンプルだけで判断すると、大きく貼った際に印象が違った…ということにもなりがち。フィーカデザインでは、選んだ壁材を3Dパースに落とし込み、様々な角度からの見え方をシュミレーションすることができます。
家族全員が長く住み良い家づくりを実現するために、まずはコーディネイターに相談してみることをおすすめします。

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ファッションの分野で培ったカラーリングや柄などの組み合わせバランスをインテリアにも活かし、生活動線・家事動線に適した収納や家具の配置など、デザインやスタイルだけでなく、長年住み続けても、愛着が湧く住まいづくりに伴走いたします。