ニコアンド トーキョーの作り方。今年も作りました!DIYツリー!!

明治通り沿いにあるニコアンドの旗艦店。毎年エントランスに一風変わったクリスマスツリーが現れます。実はあれ、ショップスタッフで作っています。

公開日 2017.11.28

更新日 2017.11.28

ニコアンド トーキョーの作り方。今年も作りました!DIYツリー!!

まずは設計図から!

と言っても、これくらいのラフな感じでイメージしていきます。「デカイツリーほしいなぁ」「隣に小屋があって」「こんな感じにできたら楽しそう!」「できるかなぁ?どうかなぁ」「いや、できるな!」みたいなノリでやってます!TOP画面のイラストは、スタッフにイメージを伝える為に毎回描いてる言わば設計図。世界共通。言葉よりも絵と思いつつ。

ここから始まります。

材料調達から始まり、お店でカット!

材料調達から始まり、お店でカット!

ツリーの迫力やワクワク感はもちろんですが、陳列する商品のこと、お客様のこと、安全性のことなど色々な予測を立てた上で、イメージが固まったらホームセンターに資材を買いに行ったり、捨てられかけているものを再利用したり。そして、いざD.I.Y.ツリーの準備はここから始まります。設計図(イメージイラスト)に基づいて、現場でカットして調整します。

ベースをつくる。

いろいろな角度からの見え方や完成してからのお客様導線やたまり場所をイメージしつつ、D.I.Y.ツリーの中心位置を決定!完成してからでは手遅れなのでここは慎重に!

芯になる角材に対して、イメージするツリーの角度と垂木の長さを決定。この角度で全てが決まってしまうので慎重に!想像を膨らませます。

床置き(平面)で見て、立体で見て。周辺の見え方も含めて慎重に。 っと!ここで右手に登場しているチェックシャツの黄色のニット帽君。通称 「なんでもつくる君」。僕のイメージを形にしてくれるVMDチームの一員です。前職で木工経験のある彼がいるからこそ、このお店ができています。とてもいい人。いつかご紹介できたらと思います(笑)

D.I.Y.ツリーの骨組みの完成!!実はこの時、ツリーの下にテーブルを置くことをイメージし、垂木を全て30cmカットしたのですが、密かに「短過ぎたかも!」とカットしてくれた ”なんでもつくる君" には言えずにいた魚住でした。

ちなみにツリーの土台はこうなってます。

中央に四角く綺麗にくり貫かれた玉手箱。

真ん中の穴には、ピッタリ角材が収まりビス打ちでき、かつ、周辺は小部屋になっていて、ここにホームセンターで買ってきた玉砂利をたらふく入れています。一袋持ち上げるのに腰をいわす玉砂利です。6袋入っています。

板張り1000本ノック!

カットした様々な幅の野材。1000本ノック前の整列された状態。

全体のバランスを考えながら、板を貼りやすくする為に、骨組みに対して板を横に走らせます。ノリとテンポでビス打ちしていきます。 板材配置担当 魚住。ビス打ち担当 "なんでもつくる君"。 そう。ビス打ち1000本ノックの始まりです。

周囲360度からの見え方を意識して、下からランダムにどんどん板を張っていきます。表面がペタンコにならないように時々角度をつけて浮かしたり、アンバランスにつけたり。ノリとリズムとその場の思いつきでどんどん張っていきます。

かれこれ1時間。ようやく半分。板張りツリーに表情をつけようと思うと思った以上に板を使う。でもある意味、想定どおり。ピッチをあげてさらに板を張っ付けます。 時折、つくる君がモルタルの床に落としてしまうビスの音は、マシンガンの薬莢(やっきょう)が床に鳴り響く感じと似ていて。とか心の中で思いながら。でもそんなのお構いなしにどんどん打ち込みます。そんな無心のテンポで集中する時間が続きます。

「メイキングオブ板張りツリー」
最後の追い込み。完成まであとわずか。板張りツリーの制作中動画をタイムラプスで少しだけ。こんな感じでやってました!
打ち込み完了

打ち込み完了

ようやく完成!すべて終わった時には、1000本入りのビス一箱がカラになっていました。終わってみれば、ツリーの長さもちょうどのサイズ!ほっとひと安心の魚住でした。

サンダーで仕上げ。

完成の余韻もほどほどに、お客様が触れそうなところは、野材のとげが刺さらないように、サンダーで仕上げていきます。

特別公開!ツリーの内側こうなってます!

無心に打ち込んだツリーの内側は何とも言えない素敵な構造になっていました!!何気にここが一番好きかも!

D.I.Y.ツリー完成!!

絵になりそうな、なかなかの出来栄え。今年もこの時期がやってきました。クリスマスシンボルツリー兼クリスマス商品展開什器の完成です!

そして、いよいよ装飾と商品の陳列

魅せ場と買い場。地上に並ぶ商品に対して、意味とテーマを持たせてニコアンドらしくディスプレイしていきます。

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毎年、恒例、ほぐすのにひと手間もふた手間もかかるキラキラ電飾をつけて。今年もなんとか完成!! 情報が溢れている時代。流行り廃りが早い時代。あえて非日常的なデジタルなクリスマス演出ではなく、幼少期のクリスマスのワクワクした感じを思い出すような。目の前にある身近な幸せを大切にしたり、モノを大切にし続けるからこそ生まれる優しさや空気感、どこか温かみのあるクリスマスツリーになればという思いで作りました。 たくさんの人に楽しんでもらえればと思います!

ほぼイメージイラスト設計図通りに完成!

ニコアンド トーキョー

ニコアンド トーキョー

東京都渋谷区神宮前6-12-20 「明治神宮前」駅 7番出口から徒歩3分 営業時間 11:00~22:00

実は今年はもう一台作ってます!

ニコアンドTOKYO-BAY

ニコアンドTOKYO-BAY

実は今年はもう一台作っています。千葉県南船橋にある「ららぽーとTOKYO-BAY」に今年の春にオープンしたてのニコアンド。こちらでも僕たちで作ったD.I.Y.ツリーが見れます。お近くの方は是非覗いてみてください。

みなさまにとって素敵なクリスマスになりますように!!
ではでは!最後まで読んで頂きありがとうございました!
ニコアンドVMDディレクターの魚住でした。

UOZUMI

WRITTEN BY

UOZUMI

Japan

1975年生まれ。神戸市出身。株式会社アダストリア ニコアンド チーフスペシャリストVMDディレクター。〈niko and ...〉 のブランド立ち上げから営業MGRを経て、営業統括MGR、VMD統括MGRとして日本全国のニコアンドの売場づくりに携わり、2014年より旗艦店「niko and ... TOKYO」を中心に従事し、現在は韓国や台湾のニコアンド海外旗艦店舗のVMDも定期的に携わっています。
趣味は、キャンプ、登山、RUN、最近トレイルランニングに興味を持ち始めています。