空き家が洋室に一変!フロアタイルを貼って淡い雰囲気に【耐震リノベ⑬】

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目4軒目に続いて、福井県にある旧耐震空き家を新耐震にフルリノベーションする過程をお届けします。

公開日 2023.11.19

更新日 2023.11.19

空き家が洋室に一変!フロアタイルを貼って淡い雰囲気に【耐震リノベ⑬】

福井県の旧耐震空き家をリノベーション

こんにちは。祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

福井県の築55年になる旧耐震空き家。
1級建築士の元、旧耐震の空き家を新耐震に工事し、空き家を購入して活用したいと思う方々の参考になるようリノベーションしていきます。
前回は壁紙を貼る作業で、パテ処理をして各部屋の壁紙とクローゼットにアクセントクロスを貼る作業でした。今回は床にフロアタイルを貼って仕上げていきます。

フロアタイルを貼る前に下地処理

フロアタイルを貼る前に掃除して細かいゴミを取り除きます。
大きい木屑や砂利が残っていると、フロアタイルが浮いてしまうので丁寧に掃除。
フロアタイルやクッションフロアを貼る前は、床の合板の繋ぎ目にアースタックなど速乾性のパテを使って補修します。硬化後は高強度になるので、コンパネの繋ぎ目に塗布することでコンパネのズレや凹み、凹凸の調整ができます。

今回はアースシール速硬 1kg 「ヤヨイ化学工業」をパテベラを使って水を混ぜながらペースト状にし塗りました。
硬化時間が早いため1回当たりの混練り量は、10分間で使い切れる量が適量です。
一気に練ると固まってしまい使えなくなります・・・

※今回はコンパネ合板等の木質材床面用のアースタックを使用せずアースシールを使用しています。

フロアタイルを貼る

今回使うフロアタイルは「UNIDECO」のワイルドエンボス「KW5102」
サイズ:厚さ3mm×幅184mm×長さ950mmです。

協力頂いている「まいほむ株式会社」様が在庫を持っている製品で、8種類の色の中からアッシュのような薄い色のフロアタイルを選びました。
床のパテが乾いたら、ビニル床タイル・ビニル床シート用の接着剤(ベンリダイン WPX 16kg )を塗ります。
金ベラを使って接着剤を均します。
そんなに早く固まるものではないので焦らず丁寧に伸ばします。
(接着剤が溜まった箇所があると、フロアタイルを貼った時にあふれ出てしまい後処理が大変になるので均等になるよう注意します)
オープンタイムをとって接着剤の粘着力を高めたらフロアタイルを貼り始めます。
(接着剤が少し乾いたくらいの状態です)

事前に墨を出し両端のフロアタイルが均等になる位置から貼り始めています。
窓サッシは予め3mm浮かせていたので差し込むように施工。
カット面が壁際にくるように貼ります。
墨を出した位置からズレると後が全部斜めにズレるのできっちり合わせます。
厚さが3mmと普通のフロアタイルより若干厚みがあるので貼りやすいです。
フロアタイルはカッターで切れるので、壁際やドア枠部分はサイズを合わせてカットします。
何度か切れ目を入れて曲げると簡単に折れるので、折れ目に沿ってカッターを入れます。
ドア枠もフロアタイルが入るように4mm浮かせた状態で固定しているので、差し込むに貼ります。
墨出しした箇所まで貼り終わったので、残りの床はいっきに貼っていきます。
複数人で貼ると凄く早いです。
カット面を内側に持ってくるとどうしても隙間ができてしまいますが、壁際に持ってくることで繋ぎ目が綺麗に揃います。乱張りで貼り進めているので、端は一ヵ所ずつサイズを合わせながら貼ります。
2階も同じフロアタイルを施工します。
枠部分のカットが楽になるよう、クローゼットの入り口に合わせて貼り始めます。
2階廊下は最後に貼って部屋の入り口に合わせます。
部屋の継ぎ目も綺麗に貼れました。
リビング入り口のフロアタイルに続けて貼ります。
玄関に取り付けた框はフロアタイルの色に近い物を選びました。
框までの距離に合わせてフロアタイルをカットしローラーで押し込むように納めます。
接着剤がついてしまった所は拭き取り材で擦って綺麗にします。
水で拭いただけでは落ちにくいので、接着剤の拭き取り材を使って擦ると簡単ではないですが綺麗に取れます。
玄関には「サンゲツ」の石目柄フロアタイルを貼りました。(フロアタイル IS-1019 クォーツサイト)サイズ:457.2mm×457.2mm×2.5mm厚

マットな質感とほどよい色変化で広い空間にも最適なストーンタイル。
濃淡の違う3パータンから選べるので、もう少しモルタルよりの薄い方がいいという方にも合うと思います。
ソフト巾木を貼ったら床貼りは完了です。
1階のソフト巾木は、壁紙に合わせてライトグレーを使っています(W-1R、W-97R)

画像で見ると微妙に色が違うのがわかります。
壁紙の色に近づけたい方はライトグレーおすすめです。
ナチュラルな木目が綺麗な床が完成しました。
少しアッシュがかったようにも見えます。
全面に貼った時に濃くならないか不安でしたが大丈夫でした。

いつも内装を選ぶとき3色に収まるように意識していて、この部屋は梁と窓枠と床材は近い色になるように選びました。玄関もグレーと薄い茶色で統一、植物や家具の刺し色で3色になるよう意識しています。

※作業風景を動画にまとめています。

ラスト2話!和室から洋室へ!アッシュの淡い床材で色統一!【築55年の旧耐震空き家】#23

次回は玄関横の壁にエコカラットを貼り階段をナオスシートで仕上げます。
エコカラットは中古マンションシリーズで使用したストーングレースを採用。
廊下まわりが終わったらパントリーに棚を設置し「WOODONE」のB-XM ハイドア 2200を取り付け完成させます。

いよいよが最後の仕上げ作業になるのでご期待ください。
このシリーズでは、旧耐震の空き家を新耐震に工事し、空き家を購入して活用したいと思う方々の参考になるよう、タグに「セーチの旧耐震リノベ」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

セーチ

WRITTEN BY

セーチ

Japan

DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。