インテリアに合わせて変身。古いドアに“貼るだけ”リフォーム

28歳で福岡へ移住し、築40年を超える築古物件をセルフリノベーションしながら大阪と福岡の2拠点で生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。今回は友人宅のドアをナオスタックシートを使って修繕施工しました。リフォームやリノベを検討中の人は、ぜひ参考にしてください。

公開日 2023.09.26

更新日 2023.09.26

インテリアに合わせて変身。古いドアに“貼るだけ”リフォーム

ナオスタックシートのカタログから色柄を選ぶ

築30年中古マンションシリーズ動画と同じ場所で同時進行で進めた部屋。
友人のサポートという形で2人で約2週間かけて仕上げました。

その時はまだ、ナオスタックシートは製品化されておらず、ドアにシートを貼るという考えは無かったので塗装で済ませていました。
大阪の自宅でドアを貼り直したら新品のようになったので、これならいけるなと思いこの部屋で使うことを進めました。
自宅で使った、ナオスタックシートのサンプルから色を選んでいます。
https://www.naosstacsheet.com/

部屋にダークウォルナット系の家具が多いので、ドアもダークウォルナットに近い色の方がいいんじゃないかと提案しました。木目以外にも色々な種類があり、ウォールナット系でも微妙な色の違いがあるので悩んでいます。

ドアを外して下準備

まずはドア枠からドアを外します。(蝶番も外しておきます)
ドアの大きさは約1800mm。
ナオスタックシートはドア枠とドア枠2枚に使用するので、余裕を持って16メートル注文しました。
ナオスタックシート タンドルウォールナットMG (NT-2061)
カタログより少し濃い目の印象。高級感あってカッコいいです。
※シートはドアにそのまま貼れる横幅になっています。
今回のドアは、エンボス加工の壁紙で凹凸が大きいので一度剥がすことにしました。
残った裏紙も全て剥がさないと綺麗に貼れないので、霧吹きで水を吹きかけふやかしてから剥がします。最後に#180のヤスリで表面のザラザラを取り除きます。

※下地調整が上手くいっていないとシートに凹凸ができたり、空気が入ってしまう可能性があるので念入りに整えます。

ナオスタックシートで修復

表面が綺麗に整ったら、シートを貼る前に粘着力を高めるプライマーを全面に塗っておきます。
※プライマーを塗るとドアの木材に染み込んでいき、シートを貼る時に乾燥での剥がれが無くなります。

ドアの形によって貼り方は変えないといけません。
今回は上下左右に縁取るように枠が付いているので、まずは上下の枠から貼ります。
内枠に沿って切れ目を入れ外側は切り落とし、枠に沿ってスキージを当てしっかり空気を抜きます。この時に空気を抜ききってないと重ね張りした時に隙間ができてしまうので、注意するポイントです。

指で角が取れているか確認しつつ空気を抜いたら厚み1mm~1.5mm程度のヘラなどを当てて直線にカットします。この時ヘラの厚み分、シートを残すのがポイント。
この厚み分が無いと表面に貼り合わせた際に隙間ができて目立ってしまいます。

下の余っている部分も枠に沿って切り落としたら上段も同じように貼ります。
中央のすりガラス枠も同じように貼っていきます。

多少失敗しても、剥がして張り直せるので安心です。(粘着力が強いので剥がす時は慎重に)
すりガラスの内側はシートが残っていると変なので、厚みの薄いヘラを使ってカットします。

※枠が無い場合は1枚を使って前面に貼れるので工程も費用もかなり抑えられます。
上下と内枠にシートを貼り終わったら、全体にシートを貼ります。
貼り始めが難しいですが、最初を真っ直ぐ貼れれば後は空気を抜くだけなので簡単です。

空気が残らないように貼れたら、内窓部分をくり抜いて枠に沿わせるように貼り合わせます。
この時に勢い良く剥がすと破けたり角が裂けたりするので、かなり慎重に剥がさないといけません。両端も同じように、角が出るようにスキージを当てて貼ります。
スキージで内角を出しながら右手の親指で角が浮かないよう空気を抜いています。

余っているシートをカットしたら完成です。

ドア枠もナオスタックシートで補修

今度はドア枠にシートを貼っていきます。
上下左右に戸当り部分と、ドア枠は約10パーツに分けて貼るので、サイズを測ったら10パーツ作ります。

初めに内側の戸当りを貼り、終わったら周りの枠に貼っていきます。
枠に沿って真っ直ぐになるよう貼るのが難しいので、少し幅に余裕をもってシートは準備しておいた方がいいです。1つ1つは簡単な作業ですが、 パーツが多いので大変です。

※枠に凹凸がある場合などは、ヤスリを掛け下準備、ドア枠も貼る前はプライマーを塗りを忘れずに。
外側が終わったら、内側も同じ作業をします。
巾木と色が合っていて良い感じです。

ドアの壁紙を剥がすのに思ったより時間が掛かってしまい暗くなってきました。
奥の部屋のドアも同じようにシートを貼ります。
手で空気を抜く際、滑りずらい時は軍手をつけてやると貼りやすいです。

※作業風景を動画にまとめています。

【DIY】友人宅の築30年中古マンション扉を「ナオスタックシート」でDIY!

ナオスタックシートを使ったリフォーム

巾木やテーブルと同系色になったことで部屋が引き締まりますね。
満足いく仕上がりになって良かったです。

今回は壁紙を貼ってあるドアだったので、思ったより時間が掛かってしまいましたが、プリントタイプのドア等であれば、直接貼ることができるので時間はかなり短縮できます。
古いドアやキッチン扉をどうにかしたい方など、ナオスタックシートを使えば綺麗になるので貼り直しを検討してみてください。木目以外にも、「モードメタル」「オリーブレザー」など、色と柄のレパートリーも沢山あるので、是非チェックを。

※家具・建具用ナオスタックシートは貼ってはがせる商品ではないので賃貸物件にて使用する際はオーナー様の許可が必要です。

ドアの交換はドア枠を外す為に壁の解体が必要になります。
ドアの高さが部屋に合わない場合は、特注になってしまい費用が高くなってしまうのでシートを使ってリフォームすることをおすすめします。

セーチ

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セーチ

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DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。