中古マンションを断熱リフォーム!寒い季節を快適に過ごそう。

近年、中古マンションを購入し、自分のライフスタイルに合わせてリフォームやリノベーションを行う方法が注目を集めています。新築に比べて価格を抑えられ、間取りを自由に変更できるのが魅力です。しかし、見た目を優先しすぎると、夏は暑く、冬は寒い住環境になる可能性があります。快適で健康的な暮らしを実現するためには、断熱性の向上が重要なポイントです。この記事では、マンションで可能な断熱リノベーションの方法や注意点について詳しく解説します。

公開日 2025.01.11

更新日 2025.01.11

中古マンションを断熱リフォーム!寒い季節を快適に過ごそう。

マンションの断熱リフォームで快適な住まいを実現する方法

断熱リフォームで向上する住宅の性能と省エネ効果

断熱リフォームを行うことで、部屋全体が夏は涼しく、冬は暖かい快適な環境に変わります。暖気が外に逃げづらくなり、エアコンの効率も向上するため、どこにいても均等に温度が保たれ快適に過ごせます。断熱性が低いと外気の影響を受けやすいため、冬は暖房が効きづらく、夏は室内が暑くなりがちです。また、温度差が激しいと、ヒートショックや熱中症のリスクが高まります。適切な断熱リフォームをすれば温度差を減少させ、健康面でも安心です。さらに、冷暖房の効率が向上し電気代の節約にも繋がります。

マンションの断熱リフォームでエコな暮らしを手に入れる

断熱リフォームを行うことで、冷暖房効率が向上し、CO2(二酸化炭素)の排出量を削減できます。これにより、地球温暖化の進行を抑えることに繋がります。近年、省エネ住宅が推奨され、断熱性の高い家は環境への配慮がなされた住まいとして注目されています。家庭内でのCO2排出量を減らすことは、地球環境保護のために重要なステップです。断熱リフォームは、家計にも環境にも優しい持続可能な住まいを実現します。

断熱リフォームのデメリットに注意

マンションの断熱リフォームには多くのメリットがありますが、デメリットが全くないというわけではありません。まず、大規模な工事が必要で、壁や床を解体するため工期が長くなりコストも増加します。また、気密性が向上することで断熱効果は高まりますが、その分しっかりとした換気や結露対策を行うことが大切です。気密性が高まると結露のリスクがあるため、断熱材選定時に防湿性能を確認すると良いでしょう。

断熱材の種類と選び方について知ろう

断熱材は3種類ある

断熱材は大きく分けて、繊維系、発泡プラスチック系、天然素材系の3種類に分類できます。

・繊維系

繊維系断熱材は、ガラスを繊維状にして圧縮したものです。繊維同士の隙間に空気を含ませることで、クッションのように断熱効果を発揮します。この空気層が熱の移動を防ぎ、効率的な断熱を実現します。グラスウールやロックウール、セルロースファイバーなどが該当します。

・発泡プラスチック系

発泡プラスチック系は、プラスチックを発泡させて細かい気泡を作り、その中に空気を閉じ込めて断熱します。技術の進歩により、高性能な製品が多く登場し、断熱性が非常に高いものもあります。軽量で施工が簡単なため、現在では最も広く使用されている断熱材の一つです。押出発泡ポリスチレンやウレタンフォーム、フェノールフォームなどが該当します。

・天然素材系

天然素材系の断熱材は、化学添加物を使わず、自然素材本来の特性を活かしたものです。環境に優しく、自然派志向の方に人気がありますが、他の素材に比べて価格が高くなることが多いです。羊毛(ウールブレス)や炭化コルクなどが該当します。例えば、炭化コルクは湿気に強く、断熱性と音響性にも優れています。

これらの3種類は断熱材の基本的な種類となります。さらに細分化された種類については、それぞれ長所や短所がありますが、やや専門的な内容になります。さらに詳しく知りたい方や、ライフスタイルに合った素材を選んでみたいという方は是非、、カシワバラ・コーポレーションまでお問い合わせください。

中古マンション特有の断熱リフォームの注意点

中古マンションを断熱リフォームする際には、以下の特に注意すべきポイントを確認しておきましょう。

・共用部分の劣化状態を確認する

・水回りの変更や移動が可能かを確認する

・将来的なライフスタイルに合った設計を検討する

・修繕計画や積立金の状況を調べる

・希望する間取りに変更できるかを確認する

・新耐震基準に適合しているかを確認する

・配管や床下など目に見えない部分の状態をチェックする

・マンション購入費用とリフォーム、リノベーション費用を合算して計算する

特に水回りや共用部分には制約がある場合が多いため、事前に売主へ十分確認しておくことが重要です。

マンションの断熱リフォームで利用できる補助金制度

先進的窓リノベ2024事業

「先進的窓リノベ2024事業」は、窓の断熱性能を向上させるためのリノベーション費用を支援する制度です。補助金の申請数には上限があるため、早期に定員に達することもあります。申請を検討している場合は、早めの準備が重要です。

既存住宅の断熱リフォーム支援事業

「既存住宅の断熱リフォーム支援事業」は、断熱材や窓、ガラスを活用した断熱リフォームに対する支援を行う制度です。対象となるのは、住宅全体の断熱強化を目指す「トータル断熱」と、居間のみを対象にする「居間だけ断熱」の2つです。この支援は、省エネルギー化や低炭素化を進めるために、高性能の建材を使用した断熱改修を行う際に提供されます。これにより、工事費用を抑えながら、快適でエネルギー効率の高い住環境を実現できます。

快適な室温を保つための断熱材の設置方法

断熱材の選定と設置の流れを解説

断熱材を施工する方法は、主に以下の2種類に分けられます。

・乾式断熱

乾式断熱は、木材で作られた下地に断熱材を貼り付ける方法です。リビングや寝室など、ほとんどの部屋に適用できるため施工が簡単で、費用も比較的安価です。使用する断熱材の種類も豊富で、予算に応じて選択が可能です。

ただし、断熱材が板状であるため複雑な形状の部分にはうまく取り付けられないことがあります。また、複数の断熱材をはめ込むため気密性が低くなりがちな点がデメリットです。そのため最近では、二重に断熱材を貼りその上に仕上げ材を重ねる方法が一般的になっています。

・湿式断熱

湿式断熱は、発泡ウレタンなどの泡状の断熱材を下地に吹き付ける方法です。この方法の大きなメリットは、複雑な形状にも柔軟に対応でき、すき間なく断熱材を施工できることです。これにより、断熱効果が高まります。

一方でデメリットとしては、施工にトラックが必要で、コンプレッサーからホースで泡を圧送するため、駐車スペースが確保できない場合や、高層階だと施工が困難なことがあります。また乾式断熱に比べて価格が高くなることが一般的です。

床、天井、壁への断熱施工の重要性

リフォームでの断熱改修は、天井、床、壁の順で施工しやすさが異なります。天井や床は居住中でも施工可能で、1日で完了することが多いです。特に夏は天井、冬は床の改修が効果的です。壁の断熱改修は手間がかかり、内装や外壁を壊す必要があるため、面積によっては数日かかることもあります。ですが、断熱リフォームで最も重要なことは、部屋全体を断熱化し空気の抜け穴を作らないことになります。

結露やカビを防ぐための断熱設置のポイント

周囲の建物よりも低い敷地であるなど、湿気が比較的溜まりやすい立地条件の場合は、断熱材の選定にも注意が必要です。断熱リフォームを行う際は、家全体の気密性や換気のバランスをしっかりと考慮した施工が、失敗しないための大切なポイントになります。そのため、実績豊富で信頼できる施工会社を選ぶようにしましょう。

断熱リノベーションはカシワバラへご相談ください!

外気に左右されない、快適な生活を実現するために、お住まいの断熱リフォームをぜひ検討してみてください。さらに詳しい情報やご相談は、お気軽にカシワバラ・コーポレーションまでお問い合わせください。お客様一人ひとりに最適なプランをご提案いたします。

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