防犯対策してますか?住宅の防犯性が劇的に向上する窓ガラスリフォーム

ご自宅の防犯対策は万全ですか?住宅における防犯リフォームは、家族と財産を守るために欠かせない対策です。そのなかでも、窓ガラスの防犯性は特に重要です。この記事では、窓ガラスの防犯リフォームについて解説します。

公開日 2024.12.12

更新日 2024.12.12

防犯対策してますか?住宅の防犯性が劇的に向上する窓ガラスリフォーム

防犯リフォームの重要性

空き巣や強盗といった事件は、つい自分とは無縁だと思ってしまいがちですが、警察庁の統計では、2023年の刑法犯全体の認知件数が前年比で17%増加し、その中で「侵入窃盗」の割合も相当数を占めると報告されています。

日本では住宅侵入窃盗の約7割が窓や玄関から発生しており、そのうち3割弱で「窓ガラスを割る」手口が使われています。防犯性能の低い窓ガラスは侵入を許す要因となりがちなので、防犯ガラスへの交換や窓サッシの見直しといったリフォームは、高い抑止効果を発揮します。

泥棒や空き巣の侵入を防ぐ具体的な対策

ここでは泥棒や空き巣の侵入を防ぐ、具体的な窓ガラスの防犯対策を解説します。

1階と戸建住宅における防犯ポイント

1階の窓は特に空き巣に狙われやすい場所です。そのため、窓は破壊されにくい特殊な構造でつくられる防犯ガラスにするか、窓ガラスに貼って強度を高め、泥棒の侵入を防ぐための防犯フィルムを貼るなど、侵入に時間がかかるような工夫をすることが効果的です。また、そもそも窓に近づかせないための工夫として、防犯カメラ設置も有効です。

防犯シャッター・格子の活用で侵入を阻止

防犯シャッターや格子も、窓からの侵入を阻止するための効果的な手段です。シャッターや格子があることで、物理的な障害となり、空き巣が侵入を諦める確率が高まります。

また、シャッターは防音や断熱の効果もあるため、暮らしやすさも同時に向上します。

住宅の防犯リフォーム:窓ガラスの選び方

さて、窓における防犯対策の重要性をお伝えしましたが、ここからは実際にどのような窓に変えれば防犯対策になるのかを解説します。以下にまとめた窓ガラスの種類を参考にしながら、防犯に有効な窓ガラスを知っておきましょう。

防犯対策に最適なガラスと、勘違いされがちなその他のガラス

一般的に住宅に使われる窓ガラスにもさまざまな種類がありますが、そのなかで防犯に有効な窓ガラスはごく一部だといわれています。それでは、窓ガラスの種類を解説していきます。

防犯ガラスの主流「合わせガラス」

防犯ガラスといえば、合わせガラスが主流です。2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟んで強度を高めた構造で、割れても破片が飛び散りにくく、防犯性が高いのが特徴です。しかし、合わせガラスがすべて防犯性に優れているかというとそうではありません。

たとえば遮光性を高めた合わせガラスなどは防犯用ではないものです。防犯のために使うものは、必ず防犯ガラスと呼ばれているものから選ぶようにします。

防犯向けのものは一部「ペアガラス(複層ガラス)」

二重構造のガラスですが、こちらは防犯用ではありません。2枚のガラスが重ねられているのは断熱性や防音性といった住宅の快適性を高めるのが目的です。2枚のガラスの間には空気があるだけで、意外と簡単に破られてしまいます。

しかし、ペアガラスの中にも防犯用に作られた製品があります。先にご紹介した合わせガラスと組み合わせ、快適性を高めつつ防犯性能も兼ね備えた合わせ複層ガラスというものも存在します。

防犯用と間違いやすい「強化ガラス」

通常のガラスより数倍の強度を持つガラスで、衝撃に強く割れにくいとされていますが、こちらの製品も防犯性はそれほど高くはありません。割れたときに粉々になるので破片で怪我しにくいという特徴がありますが、火災の対策で作られたものなので防犯になる強度は持っていません。

窓ガラス防犯フィルムの効果

集合住宅などでは、窓ガラスの変更やリフォームができないことがあり、その場合は既存の窓ガラスに防犯フィルムを貼ることで、防犯性を強化することができます。防犯フィルムは厚みや強度に優れ、割れてもガラスが飛び散らないようにするため、泥棒や空き巣がガラスを割って進入することを困難にします。

また、フィルムによっては紫外線カットや断熱効果もあり、防犯性とともに快適性も高めることが可能です。

窓サッシの選び方:防音・断熱性能も考慮した防犯対策

防犯性を高めるためには、窓ガラスだけでなくサッシ(窓枠)にも注意が必要です。多くのサッシ製品は防犯性に配慮した構造で、施錠が強化されているものや、窓を少しだけ開けて換気できる「防犯ロック付き」のタイプなどがあります。窓枠に取り付けられる補助錠や、二重施錠が可能なサッシを導入することで、侵入リスクをさらに下げることができます。

また、しっかりとした窓サッシを選ぶことで機密性も高くなり、防音や断熱性能も上がることが期待できます。

防犯性能の基準となる「CPマーク」の確認

窓ガラスやサッシ、防犯フィルムなどを選ぶ際には、警察庁などが推奨する「CPマーク」が付いた製品を選ぶことも効果的です。このマークは防犯性能基準を満たした製品に付与されるため、空き巣対策としての信頼性が高く、安心して使用できます。「CPマーク」の有無を確認し、総合的に防犯性能が高い製品を選ぶことをおすすめします。

窓の防犯リフォームのポイント

窓ガラスやシートの特徴を理解したところで、次はメリットやデメリット、具体的なグレードなどを解説します。

窓ガラス交換のメリット・デメリット

窓ガラス交換は防犯性を劇的に向上させますが、コストがかかるというデメリットもあります。ただし、交換によって断熱や防音性能も向上するため、長期的には生活の質が向上し、電気代の節約にもつながる可能性があります。

時間を稼ぐ防犯:防犯グレードの選び方

防犯グレードの高いガラスやフィルムを選ぶことで、侵入に時間がかかり、泥棒や空き巣が諦める可能性が高まります。防犯性能はグレードにより異なりますので「CPマーク」の有無も考慮しながら厚みや強度などを確認し、適切な製品を選ぶことが重要です。

中間膜の厚みと強度

防犯ガラスの強度は中間膜の厚さによって異なります。標準的には「60mil(1.52mm)」の中間膜を挟んだガラスが多く使用されており、この厚さであれば小型のバールやハンマーの攻撃に耐えるとされています。一方、薄い中間膜だと「こじ破り」には効果があるものの、「打ち破り」には不十分です。

板硝子協会のグレード分類

板硝子協会では、防犯ガラスの強度を「こじ破り」と「打ち破り」の2つの手口でランク付けしています。

・こじ破りに対する強度は「P1K〜P3K」。
・打ち破りに対する強度は「P1A〜P5A」。数字が大きいほど強度が高くなります。
・防犯ガラスの基準:板硝子協会が「防犯ガラス」と認定するには「P2K」「P2A」以上が必要です。

防犯性能の指標

防犯対策としては、少なくとも「P2K」「P2A」以上の性能を持ち、さらに「CPマーク」が付与されている製品が推奨されます。このような高強度のガラスは、泥棒や空き巣がガラス破壊に時間を要することで、犯行を諦めさせる抑止効果があります。

安心・安全な住まいづくりの第一歩はカシワバラ・コーポレーションへ

今回は、住宅の窓を防犯リフォームすることの重要性を解説しました。住宅の防犯リフォームは、家族の安全を守り、安心できる暮らしを実現するために重要です。特に窓や玄関などの出入口は、侵入犯罪の最も狙われやすいポイント。防犯ガラスやフィルム、強化サッシの導入は、犯行時間を遅らせる効果が期待できるため、侵入者を心理的に抑止し、被害を未然に防ぐ助けとなりますので、ぜひ導入を検討してみてください。
また、窓ガラスの防犯対策は防音・断熱機能を兼ね備えた製品も多く、住環境の快適性を向上させるメリットもあります。工夫と投資で、防犯性能を高め、家族が安心して過ごせる環境を整えることができます。

窓ガラスのリフォームに関するご相談は、ぜひカシワバラコーポレーションまでお問い合わせください。お客様一人ひとりに最適なプランをご提案いたします。

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