メキシコの魅力を凝縮!DJ SARASAさんのDIY術/〜突撃!隣のDIY!vol.19〜

全国津々浦々、DIYのアイデアを求め突撃取材を行う本企画。今回は、世界で活躍するDJ SARASAさんのメキシコ料理店「Casa De Sarasa」にお邪魔しました。素敵なこだわり満載の店内をご紹介します。

公開日 2017.11.02

更新日 2018.04.16

メキシコの魅力を凝縮!DJ SARASAさんのDIY術/〜突撃!隣のDIY!vol.19〜

メキシコの魅力を伝えたい!こだわり抜いた空間づくり

日本をはじめ、アメリカやカナダ、中国、台湾など世界を股にかけて活躍中のDJ SARASAさん。18歳の頃、カナダにてラジオDJとしてキャリアをスタートさせ、その後は、国内の映画配給に関わったり、世界のアーティストと共演したりするなど様々な分野で活動中です。
そんな彼女が2017年5月に渋谷で本格メキシコ料理店を開きました。しかも、DIY初挑戦にして内装のデザインから、設計、製作まで、友人たちにサポートしてもらいながら、ほぼご自身で作られたのだとか。そこで今回は、SARASAさんのこだわりがいっぱい詰まった「Casa De Sarasa(カサ デ サラサ)」に突撃しました。
「2年ほど前にメキシコに行った際に、そこで暮らす人々の明るさに衝撃を受けたんです。すごく陽気で優しくって、まじめな人ばっかりで。その元気の源がタコスとテキーラでした。メキシコで食べたタコスが、日本のものと全然違ったことにも驚きましたね。東京で食べられるのはアメリカ風のタコスなんだと、その時にはじめて知りました。日本の皆に本場のタコスを食べて欲しくて、お店を開くことにしたんです」。そう語るSARASAさんのお店は、元気をもらえるようなカラフルな色合いが特徴的。

明るく取材に応じてくれたSARASAさん。

以前のお店ではワインを並べていたというスペース。サボテンやドライフラワー、ライトでこんなにぎやかな空間に。

「元々ここはワインバルの居抜き物件だったんです。棚とか仕切りが置いてあったので、それをすべてとっぱらいました」。なんと入居してから約1ヶ月後にはオープンまでこぎつけることが出来たのだとか。「友人に手伝ってもらいながら、仕事を断り、睡眠時間も削って一日中DIYをしていました」とSARASAさんは当時を振り返ります。「コンセプトは、“カラフルで元気をもらえる、自分の家のように思える場所”。はじめはテーマカラーも考えたのですが、いろんな色が賑やかに混じっているのがメキシコらしいと思ったんです」。デザインにもこだわりながらDIYをしたというDIYer必見のポイントを紹介してもらいました。

「私が一番好きなところは、カウンター横の壁です。ここに書いてある文字は“バランスのとれた食事は、両手にタコスを持つことから”という意味。横の赤い柱に埋め込んであるのは、メキシコのお守り、ミラグロスの大きいサイズです。“足”の形のミラグロスは前進や旅行の安全、“目”はものを見通す力…など形によって込められている意味が違うんですよ。これを現地では、布に縫い付けたり、十字架に打ち付けて教会に納めたりするんです」。

店内を彩るアートは、メキシコから来日したSARASAさんのご友人、Javíer Rodriguez(ハビエル ロドリゲス)とAna Muños (アナ ムーニョス)によるもの。いきいきとした色合いやデザインが素敵ですね。

「一番大変だったのは、壁のDIYです。お店を引き渡された際は、壁がガタガタで絵がかけない状態だったんです。なので漆喰でならして、ペンキを塗りました。養生もかなり苦労しましたね。お世話になっているクラブが近かったこともあり、はしごなど借りてきての大仕事でした」

化粧室には、メキシコの食文化を支えたトウモロコシのアートがあります。トウモロコシの周りにあるひし形の絵柄はメキシコで「オホデディオス(神の目)」と呼ばれるマーク。縁起の良いトウモロコシと組み合わせました。

シェフが着ているTシャツにも同じ文言を発見!

「化粧室も工夫を凝らした場所の一つです。設計はタイルの長さを測り、それに合わせて図面を描きました。建物の構造上段差ができてしまうので、そこにカラフルな板を敷き詰めて調整したり、棚の収納面積を広げるために背面の板を取り除いたりしています」。

SARASAさんがメキシコで購入してきたタイルは、店内のいろんな場所に飾られています。それぞれ絵柄が違って見ているだけでもワクワクしますね。

SARASAさんが設計した入口付近の棚。カラフルなメキシコのタイルが彩ります。

お店に入って一番に飛び込んでくる「TACOS」の文字。こちらもSARASAさんが購入したチャンネルレターにライトで装飾したものです。「せっかくカスタムで作ってもらったのに、工場の間違えで、”T”だけすごく小さくなっちゃいました。なので、少しでも大きく見えるように壁から浮くようにして取り付けました」。
こんな素敵なお店でいただけるのは、本格的なメキシコ料理。SARASAさん同様、本場メキシコの味を表現することに情熱を燃やしてきた安田和義シェフが腕を振るいます。料理に使用する食器やグラスは、メキシコで購入するという徹底ぶりです。

グラスも現地で購入したものを使用。

テキーラがずらっと並ぶカウンター。

お皿も現地に何度も足を運び買い付けたもの。お店の雰囲気と絵柄がとてもマッチしています。

実際に試食させていただきました。毎朝手作りしているコーントルティーヤと、スパイシーなお肉、フレッシュなサルサが相性抜群です。「ポイントは、サルサとライムをたっぷりかけること。メキシコみたいに、みんなでワイワイと楽しいひとときを過ごしていただけたら、頑張ってDIYしたかいがありますね!」。
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