松山文創園区&誠品生活

台湾・台北市内の東に位置する光復南路エリア。台北101のお膝元であるこの地域に、広大な敷地を有するタバコ工場をリノベーションした複合施設がありました。伝統と最先端が共存する松山文創園区&誠品生活をご紹介。

公開日 2017.07.15

更新日 2017.07.21

松山文創園区&誠品生活

伝統と最先端が共存するDIY特化型複合施設

台北のランドマークである地上101階建て、高さ509.2mという超高層ビル台北101。2017年現在、世界で10番目に高いビルのお膝元である光復南路エリア。台北の東部に位置し、飲食店をはじめとした商業が発展した地域です。
そんな台北の中心地であるこのエリアに、かつて約1ヘクタールほどの敷地面積を持つタバコ工場がありました。1930年代に建築されたこの建物は現在リノベーションされ、松山文創園区というアートとデザインを中心とした商業施設へと姿を変えています。そして同じ敷地内には、誠品生活という様々なショップ、ホテル、飲食店のほか、映画館やコンサート会場といった複合施設も併設されています。この誠品生活、日本の蔦屋書店がモデルとしたとも言われているモダンデザインな空間なんです。

工場だったことを想起させる三角の屋根と鉄骨の梁。

広大な敷地であったタバコ工場の跡地には、工場として利用された建物のほか、倉庫や従業員用の宿舎として利用されていた建物が残っています。

リノベーションされた建物内では、アートやデザインの展示が常に開催されています。

訪問時は空撮カメラマンによる、作品展が行われていました。

時間の経過を感じさせる重厚な造りの外観。1930年代の建築物が、今も台北の中心地で大きな存在感を放っています。

このエリアの建物はすべて歴史を感じさせる外観でありながら、内装は綺麗にリノベーションされています。趣のある建物の中には、アートなどの展示のほか、おしゃれなショップやカフェなどが軒を連ねています。

建物の奥に見えるのが、現在建築中の台北ドーム。台北市内には、伝統ある建物と最先端の技術で造られる建物が同居しています。

ゆるく湾曲したシルエットが象徴的。

先ほどの工場・倉庫エリアと地続きの場所にある誠品生活。台湾を代表するおしゃれ書店「誠品書店」によるショッピングをはじめとした複合施設です。誠品生活の中にも書店は入っており、前評判通り納得のおしゃれ具合。書店には書籍だけではなく、コーヒーショップ、台湾茶が飲めるティーショップ、ライフスタイルアイテムをはじめとした雑貨屋さんが共存した空間となっており、それぞれのショップを観察すると台北でのリアルなトレンドを感じることができます。

建物3Fにある誠品書店の入り口。

店内では書籍のほかに、雑貨の販売も行います。

ショッピングでは、台湾発のブランド・メーカーのアイテムを多く取り扱う誠品生活ですが、DIYer(s)が注目したのはDIYが楽しめるハンドクラフトショップが多数入っている点。日本でもワークスペースのある店舗はありますが、都心の中心部にある商業施設の中で様々なクラフト体験ができるのは世界でも稀ではないでしょうか?

ガラス越しに展開されているガラス細工工房。実際に来客した方が体験することができます。予約するとスムーズに。

“台北の一等地にあるおしゃれビルの中にガラス工房がある”。その斬新さに感心しきりです。

このガラス工房で職人が作った作品も展示・販売がされています。

こちらは木材を使ったハンドクラフトアイテムを取り扱うショップに併設されたワークショップスペース。

カンナなどを使って、オリジナルのカトラリー類を製作することが可能です。

こちらは自分で彫金してオリジナルの指輪が作れるジュエリーショップ。

カウンターには本格的な道具が。

写真のほかにも陶芸やレザークラフトなど、しっかりと指導を受けながら本格的なDIYが楽しめるショップばかり。すべてのDIYを体験しようとすると1日では回りきれないかも?というほど、充実したラインナップです。

元倉庫だった建築物に、最先端のアートやデザインがずらりと並び、スタイリッシュな商業施設に、ハンドクラフトのショップが多く展開する。松山文創園区&誠品生活は、そんな伝統と最先端のミックス感が秀逸な複合施設です。
もし興味を持たれた方は、DIY目線で台湾まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

誠品生活の裏側へ回った様子。モダンなセンスが落とし込まれています。

SHOP INFORMATION

Shop Name
松山文創園区
Tel
02-2765-1388
Address
台北市光復南路133號
Shop Name
誠品生活
Tel
02-6636-5888
Address
台北市菸廠路88号

DIYer(s)

WRITTEN BY

DIYer(s)

Japan

DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!