Purveyors
群馬県桐生市に2017年に誕生した、Purveyors。アウトドアアイテムを中心に、アパレルや暮らしの道具など、オーナーである小林さんが旅の中で出会ったもの中心に取り揃え、デンマークのアウトドアメーカーNORDISKのアイテムがフルラインナップで展開されています。そんなモダンセンスを感じるこのショップ、実はDIYで生み出されていたんです。
公開日 2017.07.10
更新日 2018.04.20
鉄工所をDIYでモダンなショップ空間に!
アウトドアだけじゃないアイテムセレクト
もともと鉄工所だった天高の建物をセルフリノベーションした空間。インダストリアルな雰囲気は残しつつも、白塗りされた壁面や随所にレイアウトされたウッドの什器によって醸し出されるモダンテイストがバランスよく共存しています。
右手に見えるのが、アパレルラック。代官山を拠点とし、優れたデザイン性と高い機能性を両備したO(オー)のほか、MeanswhileやDEEPER'S WEARといったフィールドxシティの境界線を感じさせない機能的な服作りを実践するブランドを取り揃えます。
食器類や鉄道具、レザープロダクト、コーヒー器具など、どこかクラフツマンシップを感じるライフスタイルアイテムをセレクト。
セレクトされた商品の中には、オーナーの小林さんが実際に旅をした際に出会ったブランドも並んでいます。「日常生活で使え、経年変化を楽しめるプロダクトを意識してセレクトしている」と、小林さん談。
さらには修理やメンテナンスといったアフターサービスを行う、カスタマーセンターNordisk BASEという側面も持ち合わせています。
まず外階段から2Fへ上がり、店内へ入る店舗設計であるPurveyors。店内に入り、ギャラリースペースを抜けるとダイナミックにレイアウトされたNORDISKのテントが目に入ります。
一番奥に見えるテントは、Asgard 19.6というモデル。実際に設営された様子は、都内ではなかなかお目にかかることができません。
テント内にはテーブルやカーミットチェア、ラグにシェルフと、実際にフィールドで使用した時の様子が感じられるディスプレイ。
2Fから1Fへ階段で降りていきます。実際に設営された状態で展示されているNORISKの6人用テントReisa 6の全貌に心躍ります。
1Fには大きなウッドテーブルがレイアウトされており、併設されたカフェスペースではコーヒーを提供。
NORDISKのアイテムは基本的に1Fで展開されています。
テントやタープだけではなく、カトラリー類も充実。フルラインナップされているだけあって、不足のない商品構成です。
幾重にも積み上げられた薪が印象的なカフェカウンター。
挽きたての豆で淹れたアイスコーヒーは、NORDISKのアルミニウムマグで提供されます。
わざわざ足を運んでもらえるショップ作り
1Fの売り場から2Fを見上げた様子。広々とした空間を贅沢に使えるのは、東京から離れた場所だからこそ。
キッチンとトイレなどはプロによる施工ですが、壁の塗装や什器の製作などはDIYで製作されているんです。スクエアの端正な面持ちの棚やラックは、ラーチ材をカットし、サンディングを行い、それぞれのパーツをビス止めしてDIY。ここまでの数を作ったことに、素直に脱帽した編集部員です。
鉄工所で使用されていたクレーンやレールはそのままに。
無骨な梁と、白い壁のコントラストが印象的。
これらの什器はPurveyors Staff によるDIY。小林さん曰く、ショップが手作り感満載の空間にならないように、DIYの部分とプロによる均整の取れた部分のバランスを意識したとのこと。
アルマイト素材を使用した食器などのアウトドアギアやレザープロダクトは、ウッドの什器と好相性。自宅のインテリアの参考にしたい組み合わせです。
歴史を感じさせる手すりの擦れも、タフなアウトドア環境を想起させるスパイスに。
カフェスペースに設置された大きなロングテーブルもスタッフによるハンドメイド。キズやダメージが残る表情から、どこか山の雰囲気を感じます。
また、県外からもお客さんを集めるということについて意識したのが、商品の売り方。Purveyorsでは、“ちょっとした工夫で生活が豊かになる”アイテムをセレクトしており、その代表格がドイツ製の鉄製フライパンであるTURK。値段だけ見てしまうと、普通のフライパンよりもやや割高。しかしPurveyorsでは、そんなTURKを使って作る料理が実際に楽しめるフードイベントを開催。ショップで実際にプロが作った料理を振る舞い、その美味しさを知ってもらうことで、商品の良さだけではなく、購入後に家族とTURKを使って料理を楽しむというストーリーまでを伝えるようにしているんだとか。ほかにも大きなテントが実際に設営しているのも、ネットではなくお店まで足を運んでもらって、その魅力を感じてもらうのが狙いの一つ。
こういった“東京では作れない売り場”“東京ではできない売り方”を追求した結果、国内でも類を見ないアウトドアを感じながら買い物が楽しめるショップとなりました。
ショップの入り口は、外階段を上がった2Fに。
天井に届きそうなほどの高さを持つAsgard 19.6は、実際に見ることでその魅力が伝わります。
鉄製フライパンのTURK。ものの魅力だけではなく、その後ストーリーを伝えることも大事と、小林さん。
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SHOP INFORMATION
- Shop Name
- Purveyors
- Tel
- 0277-32-3446
- Address
- 群馬県 桐生市仲町2-11-4
- Business Hour
- 平日12:00 ~ 19:00、土日10:00〜20:00
- Closed
- 月・火(祝日の場合は営業)
- URL
- http://purveyors2017.jp/
- *掲載商品は完売の場合がございます。事前に店舗にご確認の上お出かけください。
WRITTEN BY
Japan
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