先日のDIYの件ですが。vol.3〜”ドリッパースタンドを折りたため!”編〜
DIYer(s)編集部が、思いつきでその時自分が欲しいものをDIYするだけ、のゆるい不定期連載です。
公開日 2017.01.27
更新日 2022.01.07
ご無沙汰しております、DIYer(s)編集部のGです。ふと思い立って気ままにDIYをすると言う、ゆる〜い不定期連載「先日のDIYの件ですが。」が本格的に連載として始動しそうで、始動しないそんな2017年。昨年は、【何かと便利な小さなテーブル】や【マルチに使えるソーホース】を作ってまいりました。比較的簡単に作れるDIYプロダクトばかりなので、ぜひ週末DIYのアイデアとして参考にしてください。そして今回ももちろん、ゆる〜くDIYをしてきたのでご紹介です。どこでDIYしてきたかですって?決まってるじゃないですか、東京No.1サブカルチャー発信エリア下北沢にあるレインボー倉庫3さんですよ。
DIYer(s)読者の皆様にはおなじみの外観風景。1Fにはコーヒーショップ「The PLASTER'S Cafe」があり、毎度作業の合間においしいフェラテをいただいております。木曜日と金曜日のランチタイムには、「CREW CURRY SPOT」による日替わりカレーも販売中。
DIYer(s)編集部は基本工具持ち込みですが、“正直材料だけ持っていけばいいんじゃないか?”と思ってしまうほどの充実した工具類。木材のカットからネジ止めも行えるラインナップです。
今回DIYするのは、“折りたたみ式ドリッパースタンド”と“折りたたみ式ドリッパー”。なぜこの2つかというと、昨年行ったDIYer(s)式ワカサギ釣りが今年も開催されるため、一面雪景色の凍った湖上という非日常のシチュエーションであたたか〜いコーヒーを飲みたいから!そうとくれば、持ち運びやすく、省スペースなコーヒー道具が必要になったのです。
実際にドリッパースタンドを使用した様子はこちらから。
2016年のワカサギ釣りの様子はこちらから。
最低気温がマイナス10度以下という環境下で狙うは大量のワカサギ!果たしてDIYした釣竿での成果はいかに!?
材料と道具
“折りたたみ式ドリッパー”
■ベニヤ板
■コーヒーフィルター(今回は1〜2杯用)
■ハリガネ:長さ1.5m、太さ2mm
■スケール
■ペンチ
“折りたたみ式ドリッパースタンド”
■BLACK+DECKER マルチツールプラス
■ヘッド:ドリルドライバー、丸ノコ、サンダー、ジグソー
■スケール
■えんぴつ
■蝶番
■革紐
■焼印
作り方:折りたたみ式ドリッパー
STEP.01:ドリッパーのベースとなるひな形を作成!
今回製作する“折りたたみ式ドリッパー”は、ハリガネを使用してらせん状に折り曲げていきます。美しいらせん状を作り上げるのが難しく、フリーハンドだとどうしても歪みやデコボコとが生じてしまいます。それを極力少なくするために、ベニヤ板を使って、ハリガネを巻きつけるための型を製作します。これがあれば何もない状態で巻き始めるよりも、フィルターの幅や高さとぴったりに仕上がるはず。
ということで、編集部の端材コーナーにあったベニヤ板を使用。実際に使用するサイズのコーヒーフィルターを型紙に引いていきます。
丸ノコを使って、型を切り出していきます。
コーヒーフィルターと切り出した型を並べるとこのような形。型が左右非対称なのは、ドリッパーへセットする際にコーヒーフィルターの端を折り曲げるので、そのサイズに合わせてカットしたためです。
STEP.02:ハリガネを折り曲げて、ドリッパーの形を形成!
実際にコーヒーを淹れる際は挽いた豆を入れてお湯を注ぎますが、ハリガネが細く柔らかいとその重さに耐えられずに崩れてしまいます。それを防ぐために、今回選んだハリガネはある程度の太さと硬さがあるタイプ。そのため、折り曲げるのも意外と力が必要です。なので、この工程では型とペンチが大事な役割を担います。
アウトライン作成時に使ったペンで、ドリッパースタンドやカップへ固定するための羽を作ります。
羽の様子がこちら。長い方がドリッパースタンドに引っ掛ける部分、短い方が抽出口です。
クランプでハリガネとひな形を固定しながら巻き上げていきます。
巻き上げるとこのような感じに。写真はかなりタイトに巻きつけていますが、もう少しゆったりと巻いてもいいかもしれません。
STEP.03:フィルターがすっぽりはまるように微調整!
型を外したら、実際にフィルターがハマるように微調整。型はフィルターを閉じた状態で作っているため、開いた際に生じる膨らみにフィットするようにします。ハリガネをきつく巻いていると膨らみ分の遊びなく、らせんが崩れてしまうので、ゆったり巻くことをオススメします。このステップで“折りたたみ式ドリッパー”は完成です!
上部の先端をくるっと曲げます。
曲げた部分が、フィルターを固定してズレを防止します。利便性が少しだけアップする地味なこだわりポイント。
作り方:折りたたみ式ドリッパースタンド
STEP.01:ベースとなる木材パーツの作成
まずは木材パーツを切り出します。こちらの材料はもちろん、編集部に眠っていたOSB材の端材を再利用。端材と言いつつも、OSB材の表情が大好きなんです。
端材から2つの木材パーツを切り出します。極力まっすぐなラインでカットしましょう。
実際に使用するマグカップのサイズを確認しながら、木材を切り出していく位置を決定します。
おなじみのアウトライン作成作業ですが、手を抜けない大事な工程。
アルファベットのHのような形状にカットします。各ラインともしっかりとまっすぐにカットしましょう。
ドリッパーを置くスペースはジグソーでカットして作ります。最初に、ジグソーの歯を入れるための穴をドリルで空けます。
STEP.02:サンディングをしてサイズの微調整!
あれだけまっすぐを意識してアウトライン作成やカットをしても、微妙に歪んでしまうのがDIYの宿命…。ということで、手触りのいい仕上がり&サイズ微調整のためのサンディングを行います。
どうしてもずれちゃいますよね(開き直り)。
ということで、無心でサンディング。
サンディング後の様子がこちら。ぴったりと重なっていて、気持ちがいいです。
次のステップへ行く前に、地味なこだわりポイントをご紹介。DIYしているとついつい木材を切りすぎてしまいますよね。そのまま進めてもいいですが、やや不恰好な仕上がりになってしまうこともしばしば。そんな時はカットやサンディングした際に出た木くずをパテ代わりにボンドで埋めてしまいましょう。
鉛筆で指している部分が、切りすぎてしまった箇所。
ボンドをつけて、その上からパテ代わりの木くずで修復していきます。
補修後はこの通り。OSB材のランダムな木目も相まって、目立たなくなりました。
STEP.03:木材パーツを蝶番で固定&革紐を通す!
ここまで来たら完成まではあと少し。それぞれのパーツを接続していきます。
「H」の上辺同士を、内側から鳥盤で接続。キワに近いので、割れ防止に下穴を開けましょう。
ちょうどいい開き具合で固定されるよう、「H」の両サイドにドリルで穴を開け、程よい長さの革紐でつなぎます。
マグカップをセットしてみて、バランスの良い位置で止まるように革紐を結びましょう。余分はカットします。
STEP.04:オリジナル焼印で総仕上げ&コースター製作!
これで完成でも良いのですが、せっかくなのでデザイン性と利便性をワンランクアップ。デザインはおなじみDIYer(s)オリジナル焼印でアクセントを加えます。利便性は、ドリッパースタンドにセットして持ち運び可能なコースターの製作です。
焼印があるとないとでは、見た目に大きな差が出ますね。また、コースターはセットする部分よりも若干大きめにカットして、サンディングでぴったりはまり、かつ落下しないギリギリのサイズに微調整します。うまく安定しない場合は、ゴムなどで留めてしまえばOK。
完成したドリッパースタンドがこちら。上部にはドリッパーがずれないように、ハリガネ幅の溝を作っています。お湯を注ぐと意外とドリッパーへ負荷がかかるため、落下防止に役立ってくれるはず。また、野外でコーヒーを飲むときにコースターがあるかないかで、コーヒータイムのクオリティが変わってきますよね。そんなコースターを一緒に持ち運べるというのもポイントです。
折りたたみ式ドリッパーを使わない際は、たたんでこの溝に引っ掛けて一緒に収納できるのもポイントのひとつ。
ドリッパーをセットした様子がこちら。サイズによっては、普通のドリッパーを使用することも可能です。省スペース設計なので、キッチンで場所をとらずに収納可能です。
こだわり抜いた豆でコーヒーを楽しむのであれば、ドリッパーにもこだわってみてはいかがでしょうか?
SERIESE ARCHIVE
先日のDIYの件ですが。vol.1 〜“鍵とか置ける小さいテーブルが欲しい”編〜
先日のDIYの件ですが。vol.2 〜“マルチに使えるソーホースが欲しい”編〜
LOCATION
レインボー倉庫3
住所:東京都世田谷区北沢2-19-5
電話番号:03-5787-6882
営業時間: 10:00〜22:00(平日)、10:00〜20:00(土日) *貸切の場合は変動あり
定休日:不定休
WRITTEN BY
Japan
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