武内舞子~家具作りと向き合う現場女子~/CIRCLE of DIY VOL.19

ものづくりと真摯に向き合うヒト・モノ・コトにフィーチャーする連載企画。今回は「現場女子」ことkoma furnitureで働く武内舞子さんです。数少ない女性家具職人として働く彼女がなぜこの道を選んだのか、そして家具作りに対する思いを伺いました。

2018.04.16

武内舞子~家具作りと向き合う現場女子~/CIRCLE of DIY VOL.19

DIYやものづくりと聞いて、真っ先に木工のイメージを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。切断やサンディングで思い思いの作品を作り出す木工は、DIYer(s)でも記事やコラムとして多くの読者に見てもらっています。中でも家具やインテリアに関心を持っている人も多い様子。

そんな木製家具の世界で、今注目を集めているのが東京都武蔵野市に工房を構える「KOMA」です。
職人の手によって一つ一つ生み出された家具の数々は、海外の展示会や万博などでも好評価を獲得し、日本でもウッドデザイン賞2015、2016と二年連続受賞とそのクオリティの高さが話題となっています。「KOMA」を支える家具職人は少数精鋭。その中には職人としては珍しい「現場女子」の姿も。今回は、家具職人という厳しい世界に身を置く武内舞子さんにフォーカスをあてて、彼女の家具作りに対する姿勢を伺いました。

大工ではなく、もっと身近なものを作る職人になりたかった。

––まず、この家具職人という道を選んだ理由や経緯について聞かせてください。

(武内)「実家がおじいちゃん、お父さん、お兄ちゃんと三代続く大工の家系で、小さい頃からうちの工場が遊び場みたいなものでした。そのせいか、小さな頃から何か作ったりするのは好きでしたし、得意でした。ものづくりに対する興味や職人になるルーツはそこにあるのかもしれませんね。高校も産業高校に進んで、ずっとものづくり一筋でした。高校を卒業後は家具の専門学校に通い始めました」

––そのときには家具を作ってみたいと思っていたわけですね?

「そうですね。なんとなくですけど、もともと家具職人になりたいなとは思っていましたよ。まあ家は大工なので大工じゃないの?ってよく言われるんですけど、大工にはなりたくなかったです(笑)。それよりもっと身近なものを作りたいなと思っていて」

––それでより身近なもの、手作りの家具に繋がったと。現代大工には興味が無かったんですか?

「それはあるかもしれません。木を思いっきり削りたいみたいな。そういうのが前からあって、組立て工よりも手作りの家具に興味があったんです。おじいちゃんの時代はまだカンナが当たり前の時代だったようで、憧れていました」

KOMAでは多種多様な刃物、工具を使ってオリジナルの手作り家具を作り出しています。

––なるほど。その後、家具の学校に進んだというわけですが、周りも家具職人になりたい人が集まってきたんですか?

「いえ、そうでもなく、定年後の趣味の延長で家具を作りたいというような、本当に様々な人がいました。そこでたまたま知り合った人がKOMAの代表の松岡さんを紹介してくれたんです。それも初めからKOMAに入ってみたら?ではなくて、面白い人がいるからあってみたら?みたいなきっかけでしたね。実際に会ってみると、ゴリッゴリの職人で、その迫力に気圧されました(笑)」

––それがKOMA入社に繋がると。

「その後KOMAの仕事が忙しくなってきた時、松岡さんからバイトしにこない?ってお誘いがあって。最初は週一だったんですけど、週一が週二になり、週三になり、週四になり……。初めはそのまま入社するかどうか迷っていた部分もあったんですが、そんな時に先輩が3人やめちゃったんです。これは辞められないなと思った反面、逆にチャンスだとも思い、入社を決めました。これが今から4年前。それ以来ずっと家具作りに奮闘しています」

KOMA代表の松岡さんからみた職人・武内舞子

––では現在はどんなお仕事をされているんですか?

(武内)「KOMAのメイン商品でもあるイスを主に作っています。」

––今後ろに積んであるのもほとんどがイスですね。実際どんな工程を経ていらっしゃるんでしょうか?

「まずは製材って作業から始まります。板の状態から木を寸法に合わせて削って、その後型を使って、縁取り。この時、強度が変わってしまうので、木目を見ながらの作業です。それが終わったら、ほぞ(接合部分)を作ったり、組む部分作業したり、その後に笠木(背もたれの部分)を切り出して、仕上げの作業に入ります」
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