たった4枚の板でベンチが完成!侘び寂びを感じる和モダン家具
自宅に和室がある、和室に住んでいるというそこのあなた。実は、インテリアにお困りではないですか?今回は、シンプルかつ美しいフォルムで、侘び寂びを感じさせるベンチを作ります。なんと、材料はたった4枚の板!
2022.01.07
INDEX目次
シンプルさが和モダンに導く!とっても簡単に作れる4ボードベンチ
現在、和室のあるお家に住んでいる人は、どんなファニチャーを使ってインテリアをオシャレに楽しんでいるのでしょうか?流行りのテイストを取り入れるのが難しくて、家具選びも一苦労とお悩みではないですか?…そう、和室のインテリアは想像以上にセンスが問われるんです。
そこで今回は、和室にも映えるベンチのご提案。製作するのは、以前紹介した5枚の板を組み合わせて作る5ボードベンチから、1枚減らした4ボードベンチです。ミニマルで控えめな構造でありながら洗練された印象は、日本特有の美意識“侘び寂び”に通ずるものがあります。もちろん洋室にもマッチするのでご安心を。サイズをアレンジできるので、自室にぴったりな大きさで作ってみましょう!
そこで今回は、和室にも映えるベンチのご提案。製作するのは、以前紹介した5枚の板を組み合わせて作る5ボードベンチから、1枚減らした4ボードベンチです。ミニマルで控えめな構造でありながら洗練された印象は、日本特有の美意識“侘び寂び”に通ずるものがあります。もちろん洋室にもマッチするのでご安心を。サイズをアレンジできるので、自室にぴったりな大きさで作ってみましょう!
作るもの
今回作るのは、2種類のワンバイ材を使って組み立てる4ボードベンチ。DIYに手馴れている人なら1時間ほどで完成するでしょう。木材は、あらかじめホームセンターのカットサービスを利用しておくと、より時短をつながります。※この記事での製作時は古材を使用しました。ワンバイ材と同じサイズのものを用意しています。
材料
・1×8材 1800mm 1枚
・1×4材 1800mm 1枚
・釘 1.8×32mm 7本
・木工ボンド
・1×4材 1800mm 1枚
・釘 1.8×32mm 7本
・木工ボンド
STEP.01 材料の切り出し
まず、座面と脚になる1×8材のカットから。今回設定する座面の横幅は1300mm、脚の高さは250mm。準備した1800mmの1×8材がぴったりのサイズです。設置する部屋に合わせてサイズをアレンジできますが、1×8材は厚みが19mmしかないので、あまり幅を取りすぎると強度的に不安があります。ご注意ください。
1×8材をカットしたままだと、座面と脚の奥行きが同じで不格好に。そこで脚を20mmカットして、座面より奥行きを小さくします。
こちらで座面と脚のカットが完了です!
次は、座面を支える幕板(座面と脚を固定して強度を高める横長の板)となる1×4材の加工です。こちらも見た目を良くするために、座面の両端より70mmずつ短くします。1300mmの座面に対して、幕板は1160mmに設定するのがベターです。
1160mmに切り出したら、そのままでも組み立てることができますが、やっぱり見栄えは大事。幕板の両端を45度斜めにカットするだけで、グッと洗練された印象になります。この45度こそが完成度を高める重要なエッセンスになるんです!
STEP.02 土台の組み上げ
脚と幕板をの組み立てる際は、釘やビスなどを使わず、両方に切り込みを入れた部分を噛み合わせて結合します。こちらは加工が完了して噛み合わせた様子。脚と幕板の結合部分をフラットな状態にして、天板と接地させられるよう寸法を出し、あらかじめ加工しておくことが必要不可欠です。
では、脚と幕板を噛み合わせる加工をご説明します。最初に設定したように、幕板を座面の端から70mmの位置に仮置きすれば、マーキングの準備完了です。
座面の端から200mmの位置に、脚の外側がくるように取り付けます。45度にカットした幕板の角から少し離したほうが強度的に安心です。ここでは、200mmの位置(幕板の長辺の端から130mmの位置)をマークしておきましょう。
脚と幕板に板の厚さ分をマーキングしておいてください。脚と幕板は同じ厚さなので、幕板を45度に切り出した際に出た端材を利用すれば、わざわざ定規で厚みを測らなくて済みますよ。
脚の厚さを幕板にマークしたら、脚を差し込む深さもチェックしてください。ここでは、幕板の高さの半分にあたる45mmに設定。これで、幕板と天板の接地面がフラットになります。
脚にも切り込みを入れる準備をしましょう。脚幅は164mmなので、中央となる82mmの位置をマークして、そこを軸に幕板の厚さ19mmを墨付け。
幕板に書き込んだ深さとぴったりハマるように、脚も45mmでマーキング。これを両脚に行いましょう。
噛み合わせ部分は、2mmほどの間隔で切り込みを入れていきます。下書きしている線をハミ出さないよう慎重に。
幕板と脚の両方に切り込みをいれると、このように仕上がります。
切り込んだ部分に彫刻刀やマイナスドライバーを差し込んで力を加えることで、パキパキっと折りながら取り除けます。
切り出した部分を軽くヤスリがけしたら、噛み合わせ部分が完成!
ここで脚と幕板をサンディングして、表面のバリを取り除き、滑らかに仕上げておきます。
脚と幕板を仮組みして、噛み合わせ部分の確認を。この部分がキツすぎると木材が割れてしまいますし、ユルすぎるとガタつきます。ということで、ヤスリがけをしながら微調整していきましょう。
うまくハマったら、木工ボンドを塗って脚と幕板が外れないように強度を高めておきましょう。
脚と幕板を組み合わせれば、ベンチの土台が完成!
STEP.03 土台に座面を取り付けて完成
次に座面を取り付けていきます。同じく木工ボンドを土台に塗っておきましょう。ここからは、ボンドが乾いてしまう前に手早く作業してくださいね!
土台に座面を乗せて、固定する位置を確認しましょう。
脚は座面より20mm小さくしているので、片側10mmを計測。これを、念のために4箇所チェックして正確な位置を把握しておくこと。
座面の端から20mmの位置に脚を取り付けるので、横幅も忘れずにチェック。
座面と土台を組み合わせる位置が決まったら、釘打ちの準備。脚の中央に釘を打ち込めるように、座面の端から210mm(座面の端から脚の外側200mm+脚の約中央10mm)をチェック。
位置が決まったら釘を打ち込んでいきます。片脚3箇所ずつと、座面の中央1箇所の計7箇所を釘付け。垂直に打ち込む自信がない場合、ペンチで軽く挟みながら叩くと釘が曲がりません!
木材は真っ直ぐに見えても、実は反っていることもあります。すると、ボンドがうまく接着しないこともあるので、PPバンドで固定しましょう。
木材は真っ直ぐに見えても、実は反っていることもあります。すると、ボンドがうまく接着しないこともあるので、PPバンドで固定しましょう。
たった4枚の板で組み上げた4ボードベンチ。実用的に腰掛けてもいいですが、グリーンやインテリアアイテムのディスプレイ台としても活躍してくれるでしょう。はじめに提案した通り、和室にもしっくりと馴染む和モダンなルックスに仕上がりました。それを決定づけるのは、シンプルな構造と45度にカットした幕板のスタイリッシュさ。ワックスやオイルでウォルナット風に塗装すれば、さらに味わい深い表情となり、粋な風情が感じられるはず。お部屋にひとついかがでしょうか?
監修 RECLAIMED WORKS 岩西 剛
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