自宅の快適さを左右する?トイレの間取りを考える上で押さえておきたいポイントを解説
この記事では、トイレの間取りを考える上で押さえておきたい重要なポイントを紹介します。避けるべき配置や寸法の決め方、オススメの間取りなど、最適なトイレをつくるコツをまとめました。一軒家の間取りを検討する際にお役立てください。
2023.04.15
自宅の間取りを決める時、ないがしろにされがちなトイレの位置。実際のところ、1日に何度も行くトイレの配置は、自宅の快適さに影響を与える重要なポイントです。
この記事では、トイレの間取りを考える上で知っておきたい情報や、よくある失敗例、オススメの設置スペース、デザインに優れた施工事例などを紹介します。一戸建て住宅の間取りで悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
この記事では、トイレの間取りを考える上で知っておきたい情報や、よくある失敗例、オススメの設置スペース、デザインに優れた施工事例などを紹介します。一戸建て住宅の間取りで悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
住宅における「トイレの位置」が重要な理由とは
家を建てる際、生活の中心となるリビングや寝室などにこだわるあまり、トイレの配置を後回しにする人は多いでしょう。しかし、トイレは生活する上で欠かせない設備であるため、住み心地のよさを大きく左右しかねません。余った場所に配置するのではなく、住宅の状態やライフスタイルを考慮した上で、最適なところに配置したいものです。
トイレの間取りを成功させるコツは、「プライバシーを意識すること」「臭いと音の問題を考慮すること」です。トイレは毎日使用するため、なるべくどの部屋からもアクセスしやすい場所に設置したいと思う人もいるでしょう。
しかし、トイレは人の気配を感じやすい場所や、住まいの真ん中など配置すると、かえって使いづらい空間になってしまいます。リビングやダイニング、キッチンなど、人が集まったり食べ物を扱ったりする場所の近くに配置すると、音や臭いが気になってしまうかもしれません。
トイレの間取りを成功させるコツは、「プライバシーを意識すること」「臭いと音の問題を考慮すること」です。トイレは毎日使用するため、なるべくどの部屋からもアクセスしやすい場所に設置したいと思う人もいるでしょう。
しかし、トイレは人の気配を感じやすい場所や、住まいの真ん中など配置すると、かえって使いづらい空間になってしまいます。リビングやダイニング、キッチンなど、人が集まったり食べ物を扱ったりする場所の近くに配置すると、音や臭いが気になってしまうかもしれません。
このように、トイレに関しては、間取り全体のさまざまな要素を考えつつ配置を決めないと、後悔する人も少なくありません。避けるべき位置・オススメの位置などを理解した上で、間取りを検討しましょう。
なるべく避けたい!トイレの間取りでよくある失敗例と配置のポイント
ここでは、トイレの間取りでよくある失敗例を紹介しつつ、その対策や配置のポイントを解説します。より快適な間取りを目指したい人は、ぜひ参考にしてください。
リビングや玄関部から丸見え
リビングからアクセスしやすい場所や、玄関から近い位置にトイレを配置すること自体はよいものです。しかし、「リビングで座っている人の目につく位置にトイレがある」「玄関を開けるとトイレのドアや内部が見える」といった状態だと、プライバシーが損なわれ、利便性の低いトイレになってしまいます。落ち着いて使用できる空間にするために、リビングや玄関から丸見えになる配置は避けるのがベターです。
via www.lixil.co.jp
リビングや玄関の近くにトイレを配置する際のポイントは、視線を遮る工夫を取り入れることです。扉が正面になる配置を避けたり、目隠しとなる壁を設けたりすると、問題が解決することもあります。また、リビングの近くに配置する時は、トイレの音が聞こえてしまう可能性があるため、壁を挟んですぐ隣の部屋など、隣接する場所は避けるとよいでしょう。
寝室から距離がある・寝室と近過ぎる
トイレと寝室が離れ過ぎていると、夜トイレに起きた時や病気で寝込んだ時などに移動しづらく、後悔するかもしれません。また、寝室からトイレに行く間に段差や階段があると、足を踏み外して転倒する可能性があります。トイレと寝室の距離は遠すぎず、段差のないフラットな設計を心掛けましょう。
とはいえ、寝室とトイレが隣接する間取りは、水を流す音が聞こえてしまい、家族の眠りを妨げてしまう恐れがあります。また、寝室の真上・真下にトイレを配置する間取りも、音が聞こえやすいため要注意。寝室は体を休める場所であるため、「水を流す音が聞こえすぎないか」「トイレを使う人の足音で目が覚めないか」など、音の問題にも配慮することが大切です。
とはいえ、寝室とトイレが隣接する間取りは、水を流す音が聞こえてしまい、家族の眠りを妨げてしまう恐れがあります。また、寝室の真上・真下にトイレを配置する間取りも、音が聞こえやすいため要注意。寝室は体を休める場所であるため、「水を流す音が聞こえすぎないか」「トイレを使う人の足音で目が覚めないか」など、音の問題にも配慮することが大切です。
浴室・洗面スペースを通過する必要がある
住宅の面積や全体のレイアウトによっては、洗面所の両側に浴室とトイレを設置する場合があります。このような間取りだと、トイレを行く時は必ず洗面スペースを通らなくてはならないため、「ほかの家族がお風呂に入っていると、トイレに行きにくい」「来客が洗面台を使っているとトイレに行けない」など、不都合なことが多くなります。
水回りのスペースが限られている場合など、条件によっては採用されることも多い間取りですが、ほかの配置もよく検討した上で導入しましょう。浴室を使う際、洗面スペースで着替えているところにトイレに行こうとした人が鉢合わせするなど、プライバシー性に欠ける側面もあります。夫婦のみや子どもが小さい間はよくても、将来的には問題になりかねないため、注意が必要です。
プライベートを重視したい人は、避けるのが望ましいでしょう。ただし、2階にもう1か所トイレが設置できるなら、それほど不便は感じないかもしれません。
水回りのスペースが限られている場合など、条件によっては採用されることも多い間取りですが、ほかの配置もよく検討した上で導入しましょう。浴室を使う際、洗面スペースで着替えているところにトイレに行こうとした人が鉢合わせするなど、プライバシー性に欠ける側面もあります。夫婦のみや子どもが小さい間はよくても、将来的には問題になりかねないため、注意が必要です。
プライベートを重視したい人は、避けるのが望ましいでしょう。ただし、2階にもう1か所トイレが設置できるなら、それほど不便は感じないかもしれません。
面積が広すぎる・狭すぎる
via www.lixil.co.jp
ほかのスペースを広く使いたいため、トイレを最小面積に抑えたものの「狭過ぎて居心地が悪くなった」「掃除しづらく、ホコリや汚れが溜まりやすい空間になった」という失敗も少なくありません。一般的なトイレの寸法は、分譲マンションで幅80cm×奥行き120cmほど、一般住宅で幅80cm×奥行き160cmほどです。バリアフリーに対応する場合など、もっと広い設計にすることもあります。
トイレの面積を決める時は、一般的な寸法を参考にしつつ、希望によって広さを調整するとよいでしょう。例えば手洗い場を設置する場合や、収納を充実させる場合などは、奥行きが広いほうが余裕を持ってスペースを活用できるでしょう。しかし、広過ぎるトイレはかえって落ち着かない空間になるため、業者と相談しながら最適なサイズを見極めることが大切です。
トイレの面積を決める時は、一般的な寸法を参考にしつつ、希望によって広さを調整するとよいでしょう。例えば手洗い場を設置する場合や、収納を充実させる場合などは、奥行きが広いほうが余裕を持ってスペースを活用できるでしょう。しかし、広過ぎるトイレはかえって落ち着かない空間になるため、業者と相談しながら最適なサイズを見極めることが大切です。
「玄関近く」にトイレを配置しても大丈夫?
via www.lixil.co.jp
昔ながらの住宅では、玄関の近くにトイレを配置する間取りは、避けられる傾向にありました。玄関にお客様を招き、立ち話を楽しむことも多かったため、玄関近くのトイレは使いづらいと考えられていたのです。
しかし、モニター付きのインターホンが普及したことや、家に人を招く機会が減ったことから、現代は玄関近くにトイレを配置する住宅も増えています。しかし玄関近くならではのメリット・デメリットがあるため、これらを理解した上で導入を検討するとよいでしょう。
しかし、モニター付きのインターホンが普及したことや、家に人を招く機会が減ったことから、現代は玄関近くにトイレを配置する住宅も増えています。しかし玄関近くならではのメリット・デメリットがあるため、これらを理解した上で導入を検討するとよいでしょう。
メリット
玄関近くにトイレを設置するメリットは、出掛ける時や帰宅後に使用しやすいことです。出勤時やちょっとしたお出掛けなど、身支度の最後にトイレを済まし、家を出るのが習慣になっている人は多いでしょう。玄関の近くにトイレを設置すれば、生活導線の中で自然に使用でき、スムーズな出発につながるケースもあります。
また、玄関は生活の中心となるリビングやキッチンなどから離れた位置にあるため、プライバシー性を確保しやすいメリットもあります。玄関からトイレが見えないよう、ドアの位置に気を配りさえすれば、居心地のよい空間をつくれるでしょう。
また、玄関は生活の中心となるリビングやキッチンなどから離れた位置にあるため、プライバシー性を確保しやすいメリットもあります。玄関からトイレが見えないよう、ドアの位置に気を配りさえすれば、居心地のよい空間をつくれるでしょう。
デメリット
玄関近くにトイレを設置するデメリットは、玄関に音が聞こえてしまう可能性があることです。来客が少ない人や一人暮らしの人などはよいものの、玄関に人を通すことが多い家庭では、プライバシー性が低く、使いづらいトイレになってしまいます。
どこにすべき?トイレの設置場所でオススメのスペース
間取りや住まいの希望によって、最適な場所は異なりますが、いずれにしても「生活の中心となる場所から離れすぎず、音や臭い、視線などが届きづらい場所」にトイレを設置することが大切です。洗面所や浴室、トイレをまとまった位置に配置すると、リビングやキッチンなどと適度な間隔を置きやすくなり、あまり音が気にならなくなります。また、リビングや寝室、キッチンなどとトイレが隣接する場合は、間に収納を挟むことでプライバシー性を高められるでしょう。
加えて、2階建て以上の一軒家は、階段下にトイレを設置するのもオススメです。活用が難しくデッドスペースになることも多い階段下ですが、主要な部屋と隣接しづらいことや、限られたスペースを活用できることから、トイレの設置に適しています。天井が低いと圧迫感を感じることがあるので、タンクレストイレなど、コンパクトな設備を導入するとよいでしょう。
加えて、2階建て以上の一軒家は、階段下にトイレを設置するのもオススメです。活用が難しくデッドスペースになることも多い階段下ですが、主要な部屋と隣接しづらいことや、限られたスペースを活用できることから、トイレの設置に適しています。天井が低いと圧迫感を感じることがあるので、タンクレストイレなど、コンパクトな設備を導入するとよいでしょう。
必要に応じて「2階へのトイレ設置」「バリアフリー対応」なども検討しよう
子ども部屋や寝室が2階にある場合、1階にしかトイレがないと、移動に苦労するかもしれません。寝ぼけたまま階段を上り下りし、足を踏み外してしまう可能性もあるので、予算や面積などに応じて2階へのトイレ設置を検討するとよいでしょう。
また、高齢の両親と同居する可能性がある場合や、長期的に見て住みやすい家をつくりたい場合は、バリアフリー対応にしておくのがオススメです。後でリフォームする方法もありますが、あらかじめトイレの面積を広めにとり、床の段差をなくし、扉を引き戸にしておくなら、後々の改修費用を大幅に削減できるでしょう。
使い勝手も見栄えもよいトイレの施工事例
ここでは、オシャレで快適なトイレのデザイン事例を紹介します。トイレの見た目や配置で悩んでいる人や、トイレデザインの成功例を調べている人は、ぜひ参考にしてください。
シンプルミニマルな解放感抜群のトイレ
via www.r-toolbox.jp
「TOOLBOX」に掲載されているトイレのデザイン事例を紹介します。ポイントは、トイレと洗面台が一体になった開放感あるミニマルなデザインです。ペーパーホルダーの奥は洗濯機置き場になっており、ひと味違うユニークな間取りも特徴的。
階段下のデッドスペースを活用した事例
こちらは「無添加ハウス」に掲載されているトイレデザイン事例です。階段下のデッドスペースを活用し、オシャレなトイレをつくりました。ホワイトを基調としたナチュラルなカラーでまとめ、壁材には石材のアクセントを使用しています。天井が低いものの、タンクレストイレを導入し小窓を設けることで開放感をアップしています。
間取りを決める時、つい後回しにしがちなトイレの位置。しかし、ほかの部屋とは違う注意点もあるため、余った位置にトイレを配置すると思わぬ失敗を招くこともあります。リビングや寝室と隣接する間取りは避け、プライバシー性を意識するなど、トイレ設計のコツをつかんだ上で適切な間取りを検討するとよいでしょう。
より快適なトイレをつくるには、空間設計に長けた、経験豊富な業者に依頼することが大切です。一軒家の間取りで悩んでいる人は、「カシワバラ・コーポレーション」にお気軽にご相談ください。
より快適なトイレをつくるには、空間設計に長けた、経験豊富な業者に依頼することが大切です。一軒家の間取りで悩んでいる人は、「カシワバラ・コーポレーション」にお気軽にご相談ください。
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