使い方は自分次第。リノベで叶えた、土間と小上がりのある暮らし。

リノベーション賃貸ブランドREISM(リズム)の公式WEBマガジン「REISM STYLE(リズム・スタイル)」より、オススメ記事をピックアップ!連載企画「REISMなHito」には、日々の生活を楽しみ、快適に住みこなすためのノウハウが満載。今回は、無機質なコンクリートの土間と、ほっと和める小上がりの畳スペースをもつリノベーションシリーズ「Doma」に部屋に住むM.Nさんの生活を覗いてみます。

2023.04.20

古きよき日本家屋の土間を再現

部屋にある梁を土間のデザインに活かして、素材本来の魅力が存分に感じることができるリノベーションシリーズであるDoma。

「夢中で部屋探しをしているうちに、この理想の部屋が見つかったんです。せっかくの一人暮らしだし、とにかく普通の部屋はいやだったので」と語ってくれたのはこの部屋の家主であるM.Nさん。

自転車を部屋の中に置きたいという思いからウェイティングで機会を待ち続け、ようやくこの部屋に入居することができた熱心なDomaファンです。

Domaは、その名の通り古きよき日本家屋の土間を再現した造り。小上がりの琉球畳の下には大きなスライド収納、脇にはクローゼットを設置し、居室は広々とした奥行きを確保。ひとつの部屋ですが、カラーの違う二つの部屋が同居しているような形となっています。

土間の上窓から見る外の景色は、抜群の解放感。近くには調理道具で有名な合羽橋道具街があり、下町文化の生きる街とともに粋なライフスタイルを体感できるモダンな空間に仕上がっています。まさに「故きを温ね新しきを知る」ですね。

実家から持ってきたという本棚とソファベッドは、サイズも雰囲気も見事なほどにぴったり。全体のインテリアは、ここを中心に考えていったんだそう。

M.Nさんの願いだった自転車も無事に部屋に収納。立てて置くことでインテリアとしても役立っています。

通勤などの利便性や立地条件よりも、とにかく土間の部屋ひとすじだったM.Nさん。希望が叶い2017年10月に入居して以来、部屋のカスタマイズに没頭する日々。お仕事も二級建築士とインテリアプランナーの資格を持っており、快適な住空間を創り上げるのはおてのもの。

インテリアと実用性を兼ね備えた棚は、自身で材料を工面し数日間かけてDIYしたもの。世界に1つだけの自分専用棚は、土間と小上りをまたいで作られており、どちらからでも気軽にモノを取ることができます。ラフな土間と上質な小上りの2つの異なった世界を結び付けてくれています。

土間と小上りでオンオフを上手に切り替える

部屋で過ごす日、M.Nさんの時間はとても楽しい変化に富んでいるんです。自転車のトレーニングをする時などは土間で、読書や仕事に没頭する時やリラックスする時は畳の小上りで過ごす。ライフワークにとりくむ場所と視点を変えることで、気分もオンオフモードも切り替わるんだそう。ワンルームの限られた空間なのに、こんな贅沢なシフトチェンジができることって、そうそうないと思った人も多いのではないでしょうか。
「インドアが好きなので、わりと部屋の中で過ごすことが多いんです。この部屋では、土間と小上りの間の段差が切替え役になってくれてるので気に入ってますね。あと友達が来た時の、『なんで土間なの!?』っていう反応もとても面白いんですよ」

小上りには清涼感あふれる琉球畳を採用。心地よく、寝ころぶにも仕事をするにも最高の時間が過ごせます。

以前からマンションのリノベーションという分野に、とても興味があったというM.Nさん。

「一面だけコンクリート打ちっぱなしの技法は自分でもやるだろうな。施工時の躯体への指示書きを活かしたり、スイッチ部分をあえてむき出しにしたり。異素材を組み合わせることもアクセントになるな…」

仮に自分が施工に携わったとしたらこの空間をどうするかというイマジネーションをどこまでもふくらませることができたんだそう。

コレクションの時計を飾るのもベストな置き場所を選択。自分だけのためにカスタマイズされた贅沢なスペースとなっていました。

暮らしているだけなのに、イメージで思いきり遊べて未来への夢まで描ける。この部屋での暮らしはM.Nさんにとって、何よりもかえがたいものになっていました。

余計なモノは一切いらない明確なコンセプト

自身の言葉を体現しているM.Nさんのライフスタイル。さらに、この部屋の醸し出す、いわゆるリアルな現場感が彼の建築士としての感性を落ち着かせ、刺激するのだからまさに1000%充実した暮らしと言えます。

料理道具といった生活必需品すら何かしらのテーマを持ったオブジェのように見えてしまう、上質な空間ならではの効力。

この土間というコンセプトが明確だからこそ、最初から完璧な世界が出来上がっていて、余計なモノも必要なし。ただ、最低限のモノを置くだけで絵になってしまう凄さは流石です。

「買い物する時はできるだけ長く使うことを考えています。あと、余計なモノは床にも畳にも絶対置きたくないんですね」

掃除用具、本棚、テーブル、ソファなどは以前から使っていたもので、M.Nさんがこの部屋に来て新たに買ったものは洗濯機ぐらいなんだそう。徹底してミニマムな姿勢にこだわっているものの決して閑散として見えず、むしろ秘密基地のような心地よい空間バランスを保っていました。これぞ部屋の持つ底力と住人のセンスによる合わせ技。

自転車のトレーニングに集中することも、友人と語り合うことも。この部屋は、日常的な出来事すらすべてハイグレードに昇華してくれます。

プロの目線で冷静に判断しても、土間はとても良くできている、とM.Nさん。だからこそこの部屋の魅力をとことん理解し、最大限に活かしていました。

「古い家屋が増える分、これからリノベーションの分野はどんどん伸びていきますよ。自分としても楽しみなんですよね」

物件のコンセプトやマインドを理解するM.Nさんが理想の物件に暮らすという、リノベーションのさらなる可能性を感じる風景が営まれていました。

INFORMATION

Doma

無機質なコンクリートの土間と、ほっと和める小上がりの畳スペースをもつリノベーションシリーズ。小上がりの下は大容量の引き出しを備えていて抜群の収納力。自転車をそのまま持ち込んだり、土足もOK。1R暮らしの中で目線を変えられる、個性的な空間です。

REISM STYLE

リノベーション賃貸ブランドREISMによる公式WEBマガジン。ライフスタイルをエンジョイし、物件に“住みこなす”人々を紹介する「REISMなHito」や、モノを通じたライフスタイルの楽しみ方をREISMの視点でレクチャーする「REISMなMono」などのコンテンツを掲載中。

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