“片付け”がこんなに楽しい!デスク周りの“小物戦争”に終止符を打つオーガナイザーをDIY

文房具やアクセサリー、電子機器やケーブル類など、デスクの上はとにかく小物で散らかってしまいがち。そこで今回は、綺麗にディスプレイすることが楽しくなる木製のオーガナイザーをDIY!机の乱れは心の乱れ、気持ちのよい新年を迎えるために、ぜひ。

2022.01.07

きっかけは、編集部員Yの超・個人的な悩み

2021年も残すところわずかとなりました!みなさま、思い残すことはもうありませんか?かく言う私には一つだけ気になっていることが...そう、デスク周りの“ごちゃっ”とした小物の山です。
初めは一時的に置いておこうという軽い気持ちだったのですが、なんとなく近くにあったものを集めていたら、このような悲惨な状態になってしまいました...。
今回はそんな私の長年に渡る悩みを解決するアイテムをDIYして、この“小物戦争”を終わらせたいと思います。

作るもの

今回作るのは、デスク周りの小物を綺麗に収納したくなるこちらのオーガナイザー!丸棒を立てることで立体的な収納も可能になり、ご覧の通り眼鏡や車の鍵もスマートに掛けておくことができます。
また、丸棒はこのように取り外すことが可能なため、自分の用途に合わせて位置や長さも自由自在。さらに丸棒同士の連結には真鍮を使っており、部分的な異素材感がデザイン性も高めてくれています。それでは、早速作っていきましょう!

材料

底板 300×250mm×12mm
台座 300×90×12mm
まわし縁 900×30×5mm
木丸棒 Φ8×910mm
真鍮棒 Φ3mm
溝材 3mm(溝幅)

STEP.01 台座の制作

それでは、作業開始です!まずは底板となる一番大きな板に、丸棒の台座を取り付けていくため、写真のように木工ボンドを塗ります。この時、ボンドは必要以上に塗りすぎず、適度な量を均一に塗り広げていくことで高い粘着力を得られますので、意識してみてください。
次に、台座に丸棒を差し込むための穴をドリルで開けていきます。図の赤い丸で示した部分が穴の位置となりますので、先に木材に位置をマークしておくと作業がスムーズです。
穴の位置を確認したら、8mmのドリルで穴を開けていきます。すでに2枚重なっているので割れ防止の下敷きは必要ありませんが、底板を貫通してしまわないように気をつけましょう。目安としては、台座を貫通し、底板を少し削ったくらいの位置(12~3mm)です。

STEP.02 まわし縁の取り付け

台座の設置が済んだら、次は小物が周りに落ちてしまわないように、まわし縁をぐるりと取り付けていきたいと思います。まずは写真のように、木工ボンドを周囲の4辺に塗り広げていきましょう。
塗り終わったら、用意していたまわし縁をそれぞれ必要な長さにカットして、オーガナイザーの縁につけていきます。この時、まわし縁の長辺と短辺のどちらが上にくるようにするかを決めておきましょう。例えばこの写真で言うと、短辺の断面を長辺が覆うような形で取り付けられていますね。ここが統一されていないと見栄えが悪くなってしまいますので、注意して作業してみてください。
まわし縁を取り付け終わったら、DIYer(s)ではお馴染みの荷締めバンドを使って接着力を強めていきます。クランプと違って、ぐるっと囲んで固定することのできるこのバンドは非常にDIY向きで重宝するので、ぜひ覚えておいてください。

STEP.03 溝材で仕切り板を制作

次に、カードやポケットティッシュなどを立てて収納しておくことのできる一角を作りたいと思いますので、用意していた溝材を出してください。写真のように、台座とその対面の縁までの距離を測り、溝材がぴったりと収まるように2本切り出していきましょう。
切り出した溝材の中に木工ボンドを流し込み、厚さ3mmの木材を差し込むことで仕切りの機能を持たせます。この時、背の高い本なども置く予定がある方は差し込む木材の高さを高くするのもよいですね。
はめてみると、この通り当然ながらぴったりです。入れたいものに応じて仕切りの位置を変えられるため、必要がなければ取り払って広いスペースとして使ってみるのもよいでしょう。また、もし位置を変える予定がないという方は、底板とビスで固定して仕切りとしての強度を高めるのもアリです。

STEP.04 丸棒と真鍮作る“引っ掛けスペース”

最後は、先ほど作った台座に取り付けることのできる、眼鏡などを引っ掛けて収納するための丸棒を設置していきます。ただ、このままでは8mmのドリル穴に丸棒が刺さってくれないため、紙やすりや鉛筆削りを駆使して先端を削っておきましょう。
次に、2本の丸棒をつなげるのに使う真鍮製の棒を任意の長さにカットします。ここは卓上のスペースに余裕があれば長くして収納力を上げてもよいですが、あまり長すぎると不恰好に見えてしまうため、各々の最低限必要な長さでスタイリッシュに収めて置くのもアリだと思います。
一方、丸棒側には真鍮を通すための穴を、上から20~30mmの位置に3mmドリルで開けておきましょう。

完成

位置を決めて丸棒を立ち上げたら、完成です!いかがでしょう、あらゆる種類の小物に対応してくれるこの形状は、まさに私の願望を詰め込んだかのようなオーガナイザーです。見ているだけで「ああ、早くこれに小物を置きたい...!」という欲が沸々と湧いてきてしまうので、早速コーディネイトを始めてみましょう。

設置

早速、荒れ果てていたワークデスク横に置いてみた様子がこちら!多種多様な小物が、オーガナイザーの中で見事に収まってくれました。しかも、ただ雑多に置いてあるのとは違って配置に“意思”を感じるため、散らかっている印象は全く受けません。
また、今回も無塗装にすることでナチュラルな雰囲気を持つプロダクトに。そのおかげで、小物自体のテーマがバラバラであっても、統一感があるように見えるのが嬉しいポイントですね。
文房具はこのように寝かせて収納。これなら存在感が出過ぎない上に、サッと引っ張れば取り出せる手軽さがいい感じです!もし「文房具は立てて収納したい」という方であれば、ペン立てのようなパーツを作って底板に固定してしまうのもよいですね。このように発想次第でいくらでもカスタマイズ可能なプロダクトとなっておりますので、ぜひお楽しみください。
真鍮を使用した引っ掛けスペースでは、眼鏡や栓抜き、鍵などを気ままに収納することができます。また、味のある真鍮素材のおかげで、適当に引っ掛けたものがなんだかお洒落に見えるので“見せる収納”としても機能。こうして収納することが楽しくなれば、自然とデスク周りのゴチャゴチャも解消していきそうですよね!

まとめ

収納が楽しくなるオーガナイザーDIY、いかがでしたでしょうか。部屋が散らかっている時には収納力のあるプロダクトを導入するのもよいですが、“収納したくなる”気持ちを育てることが根本的な解決につながるのだと、今回の撮影を通して痛感させられました。
2022年はこのオーガナイザーを使って、快適なデスク環境を維持していきたいと思います。それではみなさま、よいお年を!

撮影:薮内努(TAKIBI)
監修:岩西剛

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