店舗にオススメの床材はどれ?種類や特徴を徹底解説!
本記事では、店舗に使用するオススメの床材を紹介します。人気のフローリングやタイル、モルタル、クッションフロアなど、種類ごとに特徴やメリット・デメリット、費用相場などをまとめました。店舗のリノベーションを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
2023.04.20
多くの面積を占める床材は、店内の第一印象を決める重要なポイントです。デザイン性はもちろんのこと、メンテナンス性や耐久性にも優れた床材を導入したいと考える人は多いでしょう。そこで本記事では、店舗にオススメの床材を種類ごとに詳しく紹介します。費用目安や床材選びのポイントなども併せて解説しますので、これから店舗のリフォームを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
店舗でよく使用されるオススメの床材は?
店舗でよく使用される床材には、どのようなものがあるのでしょうか。まずは、店舗で人気の床材を6つピックアップして、それぞれの特徴やメリット・デメリットなどを紹介します。
フローリング
「フローリング」は、木材を使用して作られた床材のことです。「単層フローリング」と「複合フローリング」の2種類があり、現在では後者が主流とされています。
複合フローリングは合板の表面に化粧板を貼り合わせたもので、比較的費用が安く、施工も手間がかかりません。さまざまなデザインや機能性を持つものが販売されているため、内装のイメージに合う床材を探しやすいでしょう。
対して単層フローリングとは、無垢材を使用した床材のことです。調湿機能や断熱機能に優れているため、単層フローリングをメインに使用すれば、1年を通して過ごしやすい店舗がつくれるでしょう。また、肌触りや見た目の変化など、自然木ならではの風合いを楽しめるメリットもあります。費用は少々割高ですが、素材にこだわりたい人や、無垢材の温かみを活かした内装にしたい人にぴったりです。
フローリングの主なメリットは、耐熱性に優れていることや、ゆったりとした雰囲気を演出できることなどです。どんなデザインとも相性がよいので、カフェやバー、美容室、ハウススタジオなどさまざまな業種で取り入れられています。
一方、耐水性に欠けることや傷付きやすいことなどがデメリットに挙げられます。水をこぼしたままにしておくとシミになるので、水回りに使用する場合はメンテナンスに注意しましょう。
複合フローリングは合板の表面に化粧板を貼り合わせたもので、比較的費用が安く、施工も手間がかかりません。さまざまなデザインや機能性を持つものが販売されているため、内装のイメージに合う床材を探しやすいでしょう。
対して単層フローリングとは、無垢材を使用した床材のことです。調湿機能や断熱機能に優れているため、単層フローリングをメインに使用すれば、1年を通して過ごしやすい店舗がつくれるでしょう。また、肌触りや見た目の変化など、自然木ならではの風合いを楽しめるメリットもあります。費用は少々割高ですが、素材にこだわりたい人や、無垢材の温かみを活かした内装にしたい人にぴったりです。
フローリングの主なメリットは、耐熱性に優れていることや、ゆったりとした雰囲気を演出できることなどです。どんなデザインとも相性がよいので、カフェやバー、美容室、ハウススタジオなどさまざまな業種で取り入れられています。
一方、耐水性に欠けることや傷付きやすいことなどがデメリットに挙げられます。水をこぼしたままにしておくとシミになるので、水回りに使用する場合はメンテナンスに注意しましょう。
クッションフロア
via www.aunworks.jp
「クッションフロア」とは、塩化ビニールでできた厚さ2〜3mmほどの床材です。一般住宅で用いられることも多く、カッターやハサミを使って簡単に施工できるため、DIYでもよく用いられています。最近は、ほぼ木材と見分けがつかないリアルな質感のものや、タイル調のもの、ラグのようなデザインなど、さまざまな商品が販売されています。
クッションフロアのメリットは、クッション性に優れており、物を落とした時や足音などの衝撃を吸収してくれることです。小さい子どもが転んでも怪我につながりにくいため、キッズスペースに導入する店舗も多く見受けられます。また、耐水性や汚れに強く、拭き掃除だけで簡単にお手入れできることも、クッションフロアの魅力です。「フローリングを導入したいが、お手入れ面が心配」という人は、木目調のクッションフロアを取り入れるのもよいでしょう。
一方、クッションフロアのデメリットは、耐熱性や耐久性に欠けることです。熱に弱いため、火を扱う場所に設置すると、すぐに交換が必要になることもあります。また、クッションフロアは比較的薄い床材なので、使い方によってはこまめな張り替えが必要になるでしょう。
小規模な飲食店や美容サロン、雑貨屋、靴を脱いで使用する店舗などは、クッションフロアの使用がオススメです。
クッションフロアのメリットは、クッション性に優れており、物を落とした時や足音などの衝撃を吸収してくれることです。小さい子どもが転んでも怪我につながりにくいため、キッズスペースに導入する店舗も多く見受けられます。また、耐水性や汚れに強く、拭き掃除だけで簡単にお手入れできることも、クッションフロアの魅力です。「フローリングを導入したいが、お手入れ面が心配」という人は、木目調のクッションフロアを取り入れるのもよいでしょう。
一方、クッションフロアのデメリットは、耐熱性や耐久性に欠けることです。熱に弱いため、火を扱う場所に設置すると、すぐに交換が必要になることもあります。また、クッションフロアは比較的薄い床材なので、使い方によってはこまめな張り替えが必要になるでしょう。
小規模な飲食店や美容サロン、雑貨屋、靴を脱いで使用する店舗などは、クッションフロアの使用がオススメです。
フロアタイル
「フロアタイル」とは、薄い板状の樹脂でつくられたタイルのことです。クッションフロアと混同されることも多いフロアタイルですが、これらは耐久性に違いがあります。フロアタイルは5mmほどの厚みがあり、土足で使用してもあまり傷が付きません。クッションフロアと同じようにメンテナンス性にも優れているため、「クッションフロアの耐久性に懸念がある」という人は、フロアタイルがオススメです。
フロアタイルには「コンポジションタイル」と「ホモジニアスタイル」の2種類があり、これらは含んでいる樹脂の量が異なります。
「含有量が30%に満たないもの」をコンポジションタイルといい、価格が安く摩擦に強いことが特徴です。コンポジションタイルは単層構造のため、長い期間使用しても柄が擦り切れたり、薄くなったりすることがありません。
一方、「樹脂の含有量が30%以上で、複層構造のもの」をホモジニアスタイルといいます。デザインのバリエーションが豊富で、好みの柄を探しやすいメリットがありますが、気温によって伸び縮みしやすいため、温度管理に注意が必要です。
フロアタイルには「コンポジションタイル」と「ホモジニアスタイル」の2種類があり、これらは含んでいる樹脂の量が異なります。
「含有量が30%に満たないもの」をコンポジションタイルといい、価格が安く摩擦に強いことが特徴です。コンポジションタイルは単層構造のため、長い期間使用しても柄が擦り切れたり、薄くなったりすることがありません。
一方、「樹脂の含有量が30%以上で、複層構造のもの」をホモジニアスタイルといいます。デザインのバリエーションが豊富で、好みの柄を探しやすいメリットがありますが、気温によって伸び縮みしやすいため、温度管理に注意が必要です。
汚れがつきにくく、耐久性も高いフロアタイルは、飲食店や大型商業施設、ワンランク上の内装を目指したい美容サロンなどでよく使用されています。艶ありのコーティングを選べば高級感がぐんとアップするので、オシャレで都会的な内装にしたい人にぴったりです。
タイルカーペット
「タイルカーペット」とは、複数のカーペットを貼り合わせて使用する、パネルタイプのカーペットです。バブル全盛期に広く普及し、オフィスや一般家庭、店舗などさまざまなシーンで使用されてきました。
タイルカーペットの魅力は、豊富なデザインです。カーテンやインテリアなどのカラーを統一したり、場所によってカラーを変えたりなど、細かなデザインの希望も叶えやすいでしょう。施工方法の種類も多く、粘着性が弱く取り外しできるタイプや、滑り止め加工がついているタイプなど、さまざまなものが販売されています。
タイルカーペットの魅力は、豊富なデザインです。カーテンやインテリアなどのカラーを統一したり、場所によってカラーを変えたりなど、細かなデザインの希望も叶えやすいでしょう。施工方法の種類も多く、粘着性が弱く取り外しできるタイプや、滑り止め加工がついているタイプなど、さまざまなものが販売されています。
タイルカーペットのメリットは、足元が冷えづらいことや、転倒しても怪我の危険性が少ないことなどです。小さい子どもやペット、高齢者などが多く利用する店舗は、タイルカーペットを敷くことで安全性を高められるでしょう。
一方、タイルカーペットのデメリットは、お手入れに手間がかかることです。長い間放置しておくとダニが発生する可能性もあるため、水洗いできるものを選び、こまめに洗濯することが大切です。
タイルカーペットが適しているのは、ホテルや旅館などのロビー、オフィス、商業施設のキッズスペース、幼稚園、保育園などです。ほかの場所よりもゆったりとした雰囲気を演出したい空間や、安全性を高めたい場所などに、部分的に使用するとよいでしょう。ほかの床材よりも気軽に取り外しできるため、店舗の印象を変えたい時や寒い季節などに使用するのもオススメです。
一方、タイルカーペットのデメリットは、お手入れに手間がかかることです。長い間放置しておくとダニが発生する可能性もあるため、水洗いできるものを選び、こまめに洗濯することが大切です。
タイルカーペットが適しているのは、ホテルや旅館などのロビー、オフィス、商業施設のキッズスペース、幼稚園、保育園などです。ほかの場所よりもゆったりとした雰囲気を演出したい空間や、安全性を高めたい場所などに、部分的に使用するとよいでしょう。ほかの床材よりも気軽に取り外しできるため、店舗の印象を変えたい時や寒い季節などに使用するのもオススメです。
磁器タイル
via www.abc-t.co.jp
陶磁器でつくられた「磁器タイル」は、焼き物の質感を活かした上質な肌触りが特徴です。床材だけでなく外壁やエクステリアにも使用されるため、日常で磁器タイルを目にする機会も多いでしょう。デザインは焼き物の風合いを活かしたものが多く、マットな質感やマーブル柄、光沢のあるコーティングを施したものなど、豊富なバリエーションを楽しめます。
磁器タイルのメリットは、吸水性が低く、汚れや水に強いことです。フローリングやカーペットなどは、水をこぼすとすぐにシミになり、メンテナンスに手間がかかってしまいます。しかし、磁器タイルは水分を吸着しないため、水回りに使用しても安心です。
また、磁器タイルは耐久性が高く、その効果は外壁材として人気を集めるほどです。長期間内装の美観を保ちたい人や、メンテナンス頻度を減らしたい人は磁器タイルが適しているでしょう。床が汚れやすい美容室なども、磁器タイルを導入すると掃除の手間が省けてオススメです。
一方で、磁器タイルのデメリットは、足元が冷えやすいことや、素材が硬く足腰に負担がかかりやすいことなどです。冬場はタイルが冷たくなり素足で使用できないため、床暖房を導入したり、絨毯を敷いたりといった寒さ対策を講じるとよいでしょう。
磁器タイルのメリットは、吸水性が低く、汚れや水に強いことです。フローリングやカーペットなどは、水をこぼすとすぐにシミになり、メンテナンスに手間がかかってしまいます。しかし、磁器タイルは水分を吸着しないため、水回りに使用しても安心です。
また、磁器タイルは耐久性が高く、その効果は外壁材として人気を集めるほどです。長期間内装の美観を保ちたい人や、メンテナンス頻度を減らしたい人は磁器タイルが適しているでしょう。床が汚れやすい美容室なども、磁器タイルを導入すると掃除の手間が省けてオススメです。
一方で、磁器タイルのデメリットは、足元が冷えやすいことや、素材が硬く足腰に負担がかかりやすいことなどです。冬場はタイルが冷たくなり素足で使用できないため、床暖房を導入したり、絨毯を敷いたりといった寒さ対策を講じるとよいでしょう。
モルタル
「モルタル」とは、水・砂・セメントを混ぜてつくられる建築材料のことです。近年はモルタル調の壁紙なども流行しており、インテリアと調和しやすくオシャレな内装がつくれるとして、幅広い年齢層に人気を集めています。モルタルも磁器タイルと同様に、外壁やエクステリアなどにも頻繁に使用されています。
モルタルのメリットは、耐久性や耐火性に優れていることです。価格も比較的リーズナブルなので、予算を抑えて丈夫な床材を導入したい人に適しています。デザイン性も高く、インダストリアルなインテリアやむき出しの天井、観葉植物などと相性がよいのも魅力です。カフェやインテリアショップ、アパレルショップなどに使用すると、雰囲気のある個性的な空間になるでしょう。
モルタルのメリットは、耐久性や耐火性に優れていることです。価格も比較的リーズナブルなので、予算を抑えて丈夫な床材を導入したい人に適しています。デザイン性も高く、インダストリアルなインテリアやむき出しの天井、観葉植物などと相性がよいのも魅力です。カフェやインテリアショップ、アパレルショップなどに使用すると、雰囲気のある個性的な空間になるでしょう。
一方で、環境によってはヒビが入りやすく、メンテナンスが必要な点には要注意です。水分が付着するとひび割れの原因になるので、水回りへの使用は避けるのがベターです。また、磁器タイルと同様に素材が硬く、長時間立っていると足腰に負担がかかるため、ラグやマットなどを部分的に導入するとよいでしょう。
床材にかかる費用相場
床材にかかる費用は、種類や施工方法などによって大きく異なります。導入コストが比較的安いのは、クッションフロアやモルタルなどです。しかし、費用を優先し過ぎると、素材によっては耐久性が弱く、かえってコストパフォーマンスが悪くなることもあります。素材の特徴やメリット・デメリットなどをよく見極めて、店舗に合った素材を導入することが大切です。
【床材ごとの費用相場】
フローリング:2万〜6万円/畳
クッションフロア:2,500〜5,000円/㎡
フロアタイル:4,000〜5,000円/㎡
タイルカーペット:3,000〜6,000円/㎡
磁器タイル:5,000〜15,000円/㎡
モルタル:2,000〜5,000円/㎡
【床材ごとの費用相場】
フローリング:2万〜6万円/畳
クッションフロア:2,500〜5,000円/㎡
フロアタイル:4,000〜5,000円/㎡
タイルカーペット:3,000〜6,000円/㎡
磁器タイル:5,000〜15,000円/㎡
モルタル:2,000〜5,000円/㎡
店舗に使用する床材を選ぶポイント
店舗用の床材を選ぶ時は、一般住宅とは違う注意点があります。ひとつは、原状回復がしやすい床材を選ぶことです。店舗やオフィス、事業などで使用する物件は一般住宅と異なり、経年劣化や通常消耗なども含めて100%自己負担で原状回復を行わなければなりません。床材の撤去に手間がかかると、原状回復工事の費用も高くなりやすいでしょう。はめ込み式のフローリングやクッションフロアなど、簡単に取り外しができるものだと、物件退去時の費用を削減可能です。
もうひとつは、メンテナンス性とデザイン性のバランスを考慮することです。いくらデザインが気に入ったとしても、業種に合わない素材を導入すると、メンテナンス費用が高くなったり、掃除に手間がかかったりと、使いづらい店舗になってしまいます。どちらかを損なうと満足度が低い店舗になりやすいので、床材を選ぶ際の指針とするとよいでしょう。
もうひとつは、メンテナンス性とデザイン性のバランスを考慮することです。いくらデザインが気に入ったとしても、業種に合わない素材を導入すると、メンテナンス費用が高くなったり、掃除に手間がかかったりと、使いづらい店舗になってしまいます。どちらかを損なうと満足度が低い店舗になりやすいので、床材を選ぶ際の指針とするとよいでしょう。
フローリングやクッションフロア、フロアタイル、タイルカーペット、磁器タイル、モルタルなど、店舗用の床材にはさまざまなものがあります。それぞれ異なる特徴があるため、メリット・デメリットを踏まえたうえで適切な素材を選ぶことが大切です。デザイン性とメンテナンス性のバランスを考慮しながら、業種に合った床材を導入してみてください。
床材のことも含め、より具体的なリフォームのご相談は「カシワバラ・コーポレーション」へぜひご連絡ください。企業向けのリフォームに実績豊富なので、ビジネス上の意義も踏まえたリフォームプランを立案します。
床材のことも含め、より具体的なリフォームのご相談は「カシワバラ・コーポレーション」へぜひご連絡ください。企業向けのリフォームに実績豊富なので、ビジネス上の意義も踏まえたリフォームプランを立案します。
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