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CIRCLE of DIY vol.07 〜木工アーティスト jun murayama〜

全国各地に点在するDIYの文化をつなげ、波及させるべく始まった本連載。今回、フィーチャーするのは自分の育った環境と培ってきたカルチャーを融合させ、無二のDIYプロダクトを生み出す《JM》のデザイナー、jun murayamaさん。なぜこの活動を始めたのか、そしてモノ作りへのこだわりについて伺ってきました。

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「サーフィンをやっているうち、これを仕事にしたいなと思って、今はなきミナミスポーツでも働き始めました。場所が芝浦の“ジュリアナ東京”跡地っていう、それだけでも面白い場所なんですが、当時サーフボードを日本一売るショップだったんですよ。それでも3、4年したら倒産することになって、そのタイミングで父親の仕事を継ぎました」

 

 

ミナミスポーツを辞める前に今後の自分を思い描いた最初の作品。海辺の工房でサーフボードにプレーナーをかける姿を表現。

「そこからはあっちこっちに木を配達しに行ったりしていましたね。新木場のミュージアムショップにもスタッフとして立っていたので、お客さんにこの木は何かって聞かれるわけですよ。でも最初は見分けられなくて、ひたすら勉強していました。60種類ぐらいある木目を見て、何がどの木なのか言えるようにならないと店員として機能しなかったんです」。

 

 

木に対する知識はこの時に磨かれ、さらに“作る”ことに対しても学ぶきっかけが訪れます。

「家具屋にも材料を配達していたので、そこで家具の作り方とか道具の使い方は見ていたんです。これを使えばこういう風になっていく、という。今、作っている家具も自宅の内装も、誰かに教えてもらったことってないんですよ。現場でいろいろな職人さんの動きを見て、自分やってみて覚えました」。

 

 

興味を持ち、観察して、作ってみる-まさにDIYの精神。ただここから波乱万丈な展開が。

「リーマンショックの影響で新木場の倉庫を出なくてはいけなくなったんです。そして両親と兄との4人で埼玉の朝霞市にお店を作ろうってなったのが8年前。ただ、徐々に売り上げは上がったものの、儲けが出るほどじゃないんですよ。材料が高いので、テーブルやソファも30万円ぐらいの高いものしか作れなかった。逆に安い材料を使って、安いものを作っても量販店にはかなわない。そうこうしている内に、もうそれぞれでやったほうがいいんじゃないか、となって、ここに引っ越してきたんです。その頃は、工房を作りながら、お店の片付けと機械の移動をしながらと激動な時期でしたね(笑)」。

 

 

そんな怒涛のような日々の前に知ったのが、写真・動画共有アプリ“Instagram”。このアプリとの出会いがjun murayamaさんが木工デザイナーとして知られるようになるきっかけとのこと。

「たまたま後輩と食事に行った時に、『最近何しているんですか?』と聞かれて、カリフォルニア発のセレクトショップにウッドスピーカーを卸していると話したら、すごく食いついてきて。彼だけでなく、彼のInstagramのフォロワーさんも好きだったみたいで、写真をアップしたら確実に見る人が増えると言われたんです。試しに投稿してみると、始めた次の日には100人ぐらいフォロワーさんが増えていて驚きました」。

 

 

その努力が形となって、今ではフォロワー数が9,000人以上。その分、セルフブランディングの必要性も生じてきて、葛藤も多いとのこと。

「僕はDIYでモノを作って売っているので、修行の経験がある職人と畑が違うんですよ。でも出来上がったモノは同じ木工品。あとはお客さんがどう判断するかなんですが、どうしてもDIYで作ったモノですっていうと安っぽいイメージになってしまう。ただ、単価を安くしてしまうと自分が生活できなくなるからDIY上がりでもしっかり時間をかけて作ったモノだってことを伝えなくてはいけない。そこにたどりつくのに苦労したし、今も努力してるところですね。職人さんが思いつかないようなことをやらなくてはいけないし、簡単に真似されるモノでもダメ。自分自身をしっかりとブランドとして成り立たせないといけないと常に意識しています」。

プロダクトは自ら自宅で実際に使うことでブラッシュアップを図っているそう。しっかりと足を地につけながらのモノ作り。だからこそ生まれてくるプロダクトには人の温もりが宿っています。

 

自宅で使わられている《JM》のアイテムたち。1つ1つ木の香りが感じられる素敵なモノばかりでした。

 

そしてモノ作りのアイデア源についても聞いてみました。

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