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“住む”を見つめ直す/クリエイティブリペア Vol.1 -古家具を自分色に再構築-

“住む”って一体なんだろう? その答えをDIYer(s)的目線から考える短期集中連載。先日公開したタイニーハウスVol.1では暮らす家そのものについて紹介しましたが、今回は暮らしを共にする家具について。経年変化でボロボロになった家具をただ捨ててしまうのはもったいない。そんな想いから生まれた古家具のクリエイティブなリペアを提唱する荒井健次さんとともに、古家具との付き合い方を考えていく。

Photography_SHINSAKU KATO Text_MITSUHARU YAMAMURA

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拾ったボロボロの家具、もらった好みじゃない家具、うちにずっとある壊れた家具。とにかくいろんな事情で家具を自分の手でリペアしたい!と思う人は多いだろう。

「どうせやるならただ“使える”ってだけじゃなく、もっと自分色にガンガン染めながら、違うものをつくっちゃうくらいの勢いでやったほうが、楽しいよね」。

そんな、いわゆる“クリエイティブなリペア”を提唱し、長野県で活動しているのが荒井健次さんだ。

取材開始早々、リペアの様子を実際に見せてくれた荒井さん。

 

実践編に入る前、まず荒井さんにその思いに至るまでのきっかけからうかがうことに。

「ずっと、なんかモヤモヤしてたんです」と荒井さん。それはいわゆるキラキラな時代、多感なティーンエイジャーの頃のこと。「ものづくりがしたくて工業の専門学校に入ったんですけど、やってくうち、なんか違うなーと。でも、それが何かが分からなくて」

経年変化した革張りのチェアー。この段階ではまだ、レトロなたたずまいだ。

 

そんな折、木工の家具づくりと出会った。「木工って、1から10まで自分の頭で想像ができて、理解して、自分の手で作れる。工業製品はそれができない。それがモヤモヤの一つだったことに気づいて」

 

全て手作業で執り行う、荒井さんのリペア。その手からは職人としての矜持が感じられる。

 

そうと決まればゴー!とばかりに家具の技術学校に入り直し、基礎をみっちり学んだ。「自分の手で触って0.1mmを判断しないといけない。そんなシビアな世界が、やっぱり面白いなあって」

 

卒業後は北海道の家具メーカーに就職。だがそこは大きな工場ゆえ、完全なる分業制。

「それじゃあモチベーションは上がらないわけですよ。そこで会社の人に『やらせてください!』って無理を言って、木取りから仕上げまで、いろんなことを経験させてもらいました」

さらにその後イタリア輸入家具メーカーへの出向で、ソファの張り地を担当することに。

「木と違って柔らかい布を扱うのは、また違う緊張感があるんです」

そんなふうに家具づくりの文字通り1から10までをひと通り経験したのち、北欧のヴィンテージ家具を扱う会社に転職、リペアに取り組むようになった。

「家具の構造を知った上でリペアすると、いろんなことが分かってくるんです。とくに北欧の40~60年代に作られたヴィンテージ家具は質も素材も良くて、今の家具に比べると、バラした時に接合部分とか、修理しやすいように考えられていたりする。修理して、長く使うことを前提として作られているものが多いんです。もちろん時代によって機械のクオリティは良くなったんですけど、人間の技術力は変わらず、いや、むしろ昔のほうが高かったんじゃないかと思います」

そこからめぐりめぐって至ったこと。それは、家具は1から新しく作るより、すでにあるものをアレンジするほうが、ずっといいのではないだろうかと。

「単純に省エネなんですよね。そのほうが、環境負荷が少ない。ずっと、昔からものを作ることに執着があったけれど、ちょっと今の時代に合わない気がして。生半可なものを作るんだったら、昔のものを一回バラして材料として使っても、そんなに変わらないんじゃないかって。それでも、自分なりの表現をしたい欲求を発散できるかもしれないって思ったんです」

 

荒井さんが「クリエイティブなリペア」を思いついた瞬間だった。

実際の荒井さんによるスケッチ画。古家具を生まれ変わらせるイメージを膨らませていく。

 

荒井さんがまずすることはズバリ、イメージだ。「今の家具で気に入らないところがあるとすれば、それをどうしたら素敵になるかな?自分の好みに近づけられるかな?と思い描くこと」

さらにそれをスケッチに起こすことで、具体的なところが見えてくる。「ただ、手を加える場所によっては強度面に関わることもあります。特に椅子は人が座るものなので、DIYをするなら、その辺はややシビアに、色を塗るくらいのところから始めてもいいかもしれません」

構造には手を出さず、形は生かしながら。「そういう意味で、張り替えは比較的手を出しやすい。イメージもガラッと変わるし、やって使い物にならないほどの失敗、はほぼないですから」

ということで、次回はいよいよ実践編。張り替えのコツについて教えてもらいました。お楽しみに。

 

Information

長野県で暮らす荒井さんが、地元にアトリエ兼ショップをオープン!機会のある方はぜひ!

Ph.D.(フッド)

公式ホームページ:http://www.ph-d.jp/

公式フェイスブックページ:https://www.facebook.com/ph.d.jp/

住所:長野県東御市羽毛山897-1

電話番号:050-5309-2102

メール:info@ph-d.com

営業時間:アトリエ/10:00〜18:00(不定休:お越しの際はメールにて事前のご連絡をお願いいたします)

ショップ/13:00〜18:00(土・日・祝日、イベント等でクローズの場合があります。Facebookヘージをご確認ください)

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